June 10, 2013

映画『図書館戦争』観たよ!

 4月下旬から上映されていたので、もう見られないかと思っていました、映画『図書館戦争』。東京の立川の映画館で観ました。立川は『図書館戦争』の舞台の一つですから、臨場感がありました。
 Falconが子ども時代を過ごした思い出の地です。立川は。
 Falconが子どものころ、立川基地がありました。ベトナム戦争の戦場でバラバラになった遺体を処理した施設があったとも言われています。戦争がまだ身近にあった時代に育ったので、平和の尊さを「軟弱」「社会主義」となじられても、迫害されても訴えたいですね。(平和を訴えて、迫害されるのが、倫理にそむくけど)

 正直な感想を言いましょう。
 映画で納得の行った点がありました。「見計らい権限」というのも、小説を読んで以来、ずーっと違和感がありましたが、玄田のセリフで納得しました。
 「日野の悪夢」の経緯もなんとか辻褄が合ったと思います。
 観客が納得のいくように作り上げたため、ラブコメの要素が薄まっていましたね。

 アクションシーンはスタント・パーソンが代役をしていましたね。そこまで見抜くのは意地悪かなあ。

 図書館の利用者が「戦争ごっこにつき合わせるなんて!」というセリフをいっていたような気がしましたが、空耳かなあ?もし、言っていたとしたら、監督・脚本家は鋭いツッコミを入れましたね。

 図書館を燃やしたり、図書館の敷地内で銃を発砲するなって、まあっ、空想や妄想のなかで許されることですね。仕方ない、それはそれで、見なかったことにしました。生々しいシーンの連続で、うっかりすればR指定ですね。R指定になれば、作者の思う壺かもしれません。

 國學院大學が最後のエンドロールにありましたが、どこのシーンを撮影したのでしょうね。撮影秘話によれば、最初は「日野の悪夢」の、図書館の閲覧室がメディア良化隊に放火される個所だったらしいのですが、大学図書館が断ったので、別のシーンになったそうです。映画を見た限り、それらしいシーンが無かったようですね。それとも、続編で使うのでしょうか?

 「正義」も「自由」もイラク戦争以来、通用しなくなりました。これらを掲げて、アメリカにつき従え!と言う、知識人とか、評論家の類の発言に誰も耳を貸しません。「正義」は薄汚い、血に塗られた戦争の口実となってしまいました。日常生活でも、「正義」を掲げれば、喧嘩の口実です。
 「自由」が輝かしい意味を持っていたのは、18世紀から19世紀前半のヨーロッパ、そう、『レ・ミゼラブル』の背景となっていた時代ですね。
 「自由主義」を押し付けるための戦争や紛争はもうコリゴリです。

00:55:57 | falcon | comments(0) | TrackBacks