January 23, 2013

授業アンケートに重大な問題が!

 先日、NHKの番組で、次年度から大阪府(?)の教育委員会が生徒たちによる授業評価アンケートで教員の給与査定を行うことを取り上げていた。
 これは、とても危険なことだと思った。

 受験シーズンなので、あくまでも、噂話として聞き流してほしい。それからFalconの本務校の話ではないことを断言しておく。
 あるいは、特定の大学というわけではなく、むしろ、どこの大学でも当たり前に起きていることにちがいない。

 その大学では、授業評価アンケートで得点の高い先生をベスト・ティーチャとして表彰している。アンケートで給与査定はしていないと思うが、よくわからない。
 ある先生は、修学態度の悪い学生たちをゼミなどで招き寄せて、味方につけて、ほかの先生の悪口を言わせて、教務課などへ告げ口をしている。「講義中の説明が不適切だ」「講義の開始時間が遅れる」など。挙句のはてに、学生たちに授業評価アンケートで悪く書くようにそそのかしている。
 そんな噂話を聞いて、「まさか!」と思って聞き流していたのだが、特段悪い授業をしていない先生が、実際に授業評価アンケートで一部の学生から中傷に等しい書き込みをされたという話を聞いて、ゾーッと寒気がした。
 修学態度の悪い学生から聞いた、ほかの先生の悪口を大学当局へ告げ口したり、授業評価アンケートに悪口を書くようにそそのかしたりして、ずいぶんと幼稚な行動を取る先生だなあと思った。利害関係もない先生を陥れて、意味もないじゃないかと思ったが、とんでもないことがわかった。一人でも陥れれば、ベスト・ティーチャに選ばれる可能性が高まるからだ。
 それが原因か、どうかわからないが、そこの大学の専任教員の何人かが、うつ病などの精神疾患や、脳疾患、心臓病などになっている。急死した先生もいる。まだ40歳代なのに。

 Falconは学生たちからほかの先生の悪口を聞いても、まともに相手しない。コメントも付けない。むしろ、その先生のことを褒める。ほかの先生の悪口を聞きだすなんて、大学の先生として、品格もない、卑劣・下劣な態度である。また、それを助長するような制度を行い、まともな先生の健康を害するなんて、もはや健全な教育の場とは思えない。

 授業評価アンケートは、先生を序列化したり、学生たちに密告させたりすることが本来の目的ではない。その授業そのものを改善するものである。それも、修学意欲のある学生が大多数いることが絶対条件である。

 大阪府の授業評価アンケートで教員の給与査定をする管理体制は、今、問題になっている事件と無関係ではないだろう。

20:45:33 | falcon | comments(0) | TrackBacks