January 31, 2013

マグレブに捧ぐ

 アルジェリアのテロの犠牲者の方々に深く哀悼の思いを捧げます。

 『カスバの女』がNHKのニュース番組で取り上げられていました。
 亡くなった父が飲み屋で『カスバの女』を歌っていたそうです。
 Falconが生まれる前の歌でしたが、なんとなく知っていました。

 1955年、朝鮮戦争の特需で神武景気に沸く高度成長期の日本の哀歌ですね。自由民主党が誕生した55年体制の始まりであり、まさに激動の昭和の真っ只中です。

アルジェリアの首都のカスバの娼館の女の思いを歌った歌ですね。パリの情景も謳われています。歌の最後にはチュニジアの首都チュニス、モロッコが出てきます。

 父は辛い肉体労働を酒場で紛らわしていたんですね。

 Falconはチュニジアへ3回行ったことがありますが、もしかすると父は心の隅ではうらやましく思っていたのかもしれません。

 実はアルジェリアの図書館について調べたかったところでした。今回の事件で非常に衝撃を受けています。

 このブログでたびたび取り上げてきたライ・ミュージックの歌手ハレドが歌った『アイシャ』ですが、ノルウェー語ヴァージョンを見つけました。デンマークのグループOutlandishの『アイシャ』はヒップホップ調ですが、ノルウェーのグル−プEmire og Lillebror(Emireの最後のeにフランス語のアクサン・テギュがつく)が歌う『アイシャ(Aisha)』もヒップホップ調です。歌詞は全くわかりませんが、心に沁みます。リード・ボーカルの人はアーリア系の顔立ちです。もう少しわかりやすく言えば、インド系の顔立ちです。北欧は移民が多くなってきました。

 ライ・ミュージックはアルジェリアのオランという町が発祥だそうです。アラブの春、テロ事件と注目を集める北アフリカですが、豊かな文化があることを忘れてほしくないです。

 

21:40:45 | falcon | comments(0) | TrackBacks

インフルエンザにかかった

 インフルエンザにかかりました。
 久しぶりです。

 15年くらい前に、インフルエンザにかかり、肺炎を併発しました。

 今回は鼻水と頭痛、悪寒がひどく、倦怠感も抜けません。

 今、インフルエンザの検査が10分でできるんですね。
 A型香港型のようです。

 はじめて、吸入薬イナビルを使いました。たしかにあっという間に症状が改善します。といっても、倦怠感、鼻水は簡単に治りません。

 しばらく、家にこもっています。もうすぐ、啓蟄なのに。

15:47:25 | falcon | comments(1) | TrackBacks

January 28, 2013

ライブラリアンは、図書館員・司書とは限らない!

 古新聞を片づけていたら、ライブラリアンの文字が!

 「読響」とあったので、読書のことかと思って読んでみたら、ライブラリアンとは読売日本交響楽団の楽譜係のことでした。
 図書館員・司書以外にも、ライブラリアンはいるんですね。

23:26:49 | falcon | comments(0) | TrackBacks

アメリカが国際学力調査でトップになったことは1度もない

 当たり前なことだが、教育に正解は無い。これまで何度も教育方法、教育方針、教育政策が現れたが、どれもが正解とは言えない。
 父親のブッシュ大統領の教育改革以来、アメリカ合衆国が一貫して目指してきたのは、1980年代の日本の教育の実現である。少なくとも第二次世界大戦後、最高水準の教育を実践したのは1970〜1980年代の日本であり、アメリカ合衆国も英国も1980年代の日本の教育を手本として、教育改革を行ってきている。

 なぜこんなことを言い始めたのかといえば、色々あって悩んでいたときに、読売新聞の解説欄を読んでいて、日本の大学の教育水準を上げるにはグローバル・スタンダードである「学生の自発性を重んじた講義」をするべきだという、聞き厭きた論調をいまだに言っている人がいるからだ。その人の言い分は「日本の大学では先生が教えたいことを教えている」だけであり、これでは学生が伸びないという。それを打破するには、学生の自主性を重んじて、学生が考えて、講義で活発に議論させることが大切であるというのだ。
 冷静に考えれば、テレビで放映されたマイケル・サンデル教授の白熱講義は、極めて条件が整った段階で可能であり、簡単に明日からやってみようと思っても、うまくいかないことは自明の理である。講義に参加する学生が、初等教育、中等教育の段階で、知識と技術、情報を活用する技能を万全に身につけていなければならない。それも自発的に学ぶのを悠長に待っている余裕もなく、ギッチリと詰め込み教育を行う必要がある。

 Falconも学生の自発性を重んじた授業を何度も試みた。
 学生の自発性を引き出すことはできる。しかしながら、学生たちは困り果てて、「どうしたらいいか、教えてほしい」「先生は、何も教えないのか」と訴えてくる。そこで、「日本は教科書中心の授業ばかりで、自発性を重んじた授業をやってこなかったからなあ」と嘆き、呆れてはいけない。自発性を重んじた授業をするためには、かなりの水準で詰め込み教育を効率的に行う必要がある。

 アメリカや英国の自発性を重んじた教育はすでに破綻している。基礎的な学力を身につけずに、自発的に学べ!というのは無理な話なのである。極端なことを言えば、基礎的な体力づくりをしないで、いきなりイチロー選手のような打者になれ、ダルビッシュのような投手になれ、というものなのだ。
 自発的な学びを身に着けるためには、かなりの基礎知識・学力を身につけて、充実した図書館資料と情報環境が整っていないと実現はできない。

 アメリカの真似をすればいいと考えるのは、あまりにも単純な論理であり、馬鹿げている。ここまで極論するには、根拠がある。
もう一度、いや、何度でも言おう、「アメリカが国際学力調査でトップになったことは無い」。
 アメリカは1980年代の日本の教育を手本にしていることを、目覚めて気が付いてほしい。それに気が付けば、日本の知識人が発言しているグローバル・スタンダードが、いかに空疎なものなのかがわかるはずである。よって、日本の知識人といわれている人のほとんどが空疎な存在で、そんなものに惑わされているのが実に馬鹿馬鹿しい。

21:38:02 | falcon | comments(0) | TrackBacks

January 27, 2013

今日は自転車を買った

 関東地方は冬晴れの一日、最近、気がふさぐことが多かったので、気分転換に自転車を買った。夏目漱石が留学中のロンドンで、自転車を購入して気を紛らわしたらしい。

 実は以前、住んでいた筑波では自転車を乗りまわしていた。

 今、住んでいるところは坂道が多い。7段変速ができる、いわゆるママチャリである。どうせ買うならと思って、頑丈な物を買った。見た目の良いのを買っても、飽きが来る。電動アシストを買おうかと迷ったが、まだまだ足腰には自信がある。

 少し走ってみたが、長年住んでいる割には、知らない場所が多かった。景色の良いところや、素敵な家が立ち並んでいる住宅街を走ってみたら、まるで旅をしている気分になった。通勤で決まったところしか歩いていないので、改めて住んでいるところを見直した。これからサイクリングを楽しんでみたい。

20:05:25 | falcon | comments(0) | TrackBacks