June 22, 2011

遊字典広辞苑

 突然ですが、「骨片波辺」って、何て読むか、わかりますか。そのまま読めば、見当がつくと思います。

 ピンポン! デンマークの首都「コペンハーゲン」です。

 では、「土耳古」は何でしょう。えっ? 「ドジコ」? 「ドジコ」はあなたでしょ!正答はトルコです。

 現代言語セミナー[著]『遊字典』角川書店 1986 (角川文庫)に収録されています。



 高田高史さんの『図書館で調べる』(ちくまプリマー新書)を読んでいたら、思い出して、本棚を漁ったら、出てきました。

 近代から現代まで、つまり明治時代から昭和時代までの文学作品の中から正式な表現でないけれども、心ひかれる漢字表現を8140語選び出して収録しています。

 「戦風」は何て読みますか?
 「センプウ? また、また、また、Falconさんって、本当は戦争が好きなんでしょ!」
 えっ、そ、そ、そんなことありませんよ。私は一貫して平和主義者です。戦争はどんなことがあっても賛美してはなりません。話がそれました。「そよかぜ」です。「戦ぐ」は「そよぐ」と読みますからね。

 じゃあ、「武良尻」は何て読むか、わかりますか?
 「なんか、BLっぽいよね。逞しい武士の良い尻でしょ!」
 な、な、なにを言っていんですか、変なこと言わないでくださいよ!
 「ちょっと待って、変なことを私に言わせているのは、あんたでしょ!ふざけないでよ!」
 そうでしたね。正答は「ブラジル」です。尻と思うから、あらぬほうへ話が行くのです。

 漢字から引ける逆引き索引があるとありがたいのですが、読みの五十音順になっています。ところどころめくって読むのには楽しい辞典です。
 で、こんな面白い辞典ですが、当然のことながら絶版です。
 ごめんね、ごめんね〜。

 「それって、栃木県出身のお笑いコンビのU字工事のオチネタじゃん」

 ね、「遊字典広辞苑」ってさ。

 「なんだ、それが言いたかったんだ。つまんね〜。『このごろ雨が降りますねえ、毎日、誰かの誕生日、ハッピー・バースデイ・つゆ(梅雨)ー』のほうが余程、面白いよ」

 お後がよろしいようで。

00:30:43 | falcon | comments(0) | TrackBacks