March 16, 2011

密やかな英雄願望は捨てよう

 今回の3.11東日本大震災でボランティアとして参加したいと思った。しかしながら、受入体制ができていないところに、のこのこ出かけて行っても、かえって迷惑だということがわかった。医療従事者、災害救援の専門家などプロフェッショナルが必要とされている。素人は迷惑である。

 海外の関係者が被害を受けた図書館と関係者を救い、子どもたちに図書を届けたいと、しきりに申し出てきている。非常にありがたいが、まだ被害の状況が詳しくわからない。
 
 「ええ、わかっているじゃない。Falconさん、知らないのおー!」

 情報が伝わっているのは、被害が比較的少なく、連絡が取れるところだ。被害が大きいところは、いまだに連絡が取れない。

 義捐金に募金をしたところで、図書館に届くか、わからない。それに、被災者たちにとって、今は図書館よりも、命・健康・住居・日常の生活が大切である。

 図書館のボランティアは、受入体制ができていないのに、「安上がりだから」という理由だけで受け入れられている。今回の災害の場合と同じで、素人は迷惑だけだ。養成することも必要ない。足手まといになるくらいなら、英雄願望は捨てて、傍観しながら、祈るしかない。

 それから、古本を送るのは今は当事者たちには迷惑だから控えよう。長期戦なので、落ち着いてから、送るべきだ。
 日本図書館協会の声明を見てからでも、遅くはない。


21:46:12 | falcon | comments(0) | TrackBacks