February 18, 2011

中東・北アフリカ情勢:図書館が心配!!

 チュニジアを発端とする革命・政権交代の動きが急速に高まっています。

 チュニジアは2005年12月に新しい国立図書館を建設したようです。Falconが最後に行ったときは、まだ旧市街(メディナ、アラビア語の正式な発音ではマディナ)のスーク(市場)の中にあり、大モスクであるザイトゥーナモスクのそばにありました。旧図書館は古い建物でしたので、世界遺産に登録されています。

 インターネットのトップページで確認する限りでは、順調に運営されていますから、資料が略奪されたり、損害を受けた様子はありません。チュニジア国立図書館は中世からオスマントルコ支配下のイスラム王朝時代の貴重な資料があります。旧市街の北部に文書館と、新聞・雑誌を収集している図書館の分館があります。文書館・図書館分館にはフランスによる保護領時代の貴重な新聞などがあります。
 ベン・アリ大統領時代に建設された国立図書館新館が襲撃などを受けていないことを祈ります。チュニジアの民衆は冷静だと思いますから、図書館を襲うことは無いと思います。

 一方、エジプトの新アレクサンドリア図書館はどうなったでしょうか。Falconはエジプトには一度も行ったことはありませんが、ムバラク政権とユネスコによって建設された図書館です。
 カイロでデモが起きているので、アレクサンドリアまで及んでいないと思いますが。

 今回の情勢不安は、物価の高騰と食糧難、若者の就職難から起こったことです。おおざっぱな論議ですが、元をただせばアメリカの金融破綻からです。
 アメリカは自分が招いた重大な問題に責任を取らないのか、不思議です。
 たしかに長期政権が招いた不正問題が直接の原因でしょうが、本当に不快なのはアメリカの態度です。

 ニュース番組のコメンテータはアメリカを悪く言いませんよね。普天間問題だって、アメリカが潔く決着つけてくれたらば、何の問題はありません。日本の総理に文句を言うのは、お門違いじゃないでしょうか。

21:46:20 | falcon | comments(0) | TrackBacks