February 12, 2011

能楽堂デビュー

 2月12日、東京地方はみぞれが降る1日でした。夕方には、雨が降ってきましたが、寒さは一段と厳しくなってきました。
 まだまだ春は遠いと思わせる今日、国立能楽堂へ行き、能楽を堪能しました。
 脇正面の後ろの席でしたが、舞台が見通せて、快適でした。

 演目は、狂言『釣針』と能『田村』でした。

 「えー、釣り針!、掲示板で、大袈裟におだてたり、耳目を集めたりすること?」
 「違います、独身の主人と太郎冠者が(兵庫の)西宮のえびすさんに願をかけます。お告げによれば、釣針で美しい奥方を釣ることができるそうです。太郎冠者が釣針で主人のために見目美しい奥方と5人の腰元を釣りあげます。やがて、太郎冠者自身も奥方を釣り上げるのですが。。。」
 「えっ、どうなるの?」
 「御想像にお任せします」

 『釣針』は、初めての狂言としては、とてもわかりやすく、一気に興味が増しました。大笑いしました。

 一方、『田村』なんですけど、

 「麒麟でしょ?」
 「はあっ、それは『ホームレス中学生』の麒麟田村でしょ!」
 「ロンブーの。。。」
 「それは、ロンドンブーツの田村淳でしょ!坂上田村麻呂のことです」
 「じゃ、なんで『坂上』にしなかったの?」
 「えっ、何故でしょうね」

 で、迫力のある舞でした。能というのは、眠たくなるような、間延びしたものだと思っていましたが、展開にスピードがあって、ワクワクして観終わりました。

 これから能楽堂に出かけますので、ヨロシコ。

23:06:23 | falcon | comments(0) | TrackBacks

ぶら鎌Part2がんばれ大イチョウ、両国も

昨年、3月に倒木した鶴岡八幡宮 の大銀杏です。

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 樹齢は1千年を超えるといわれて、鎌倉幕府3代将軍の源実朝が甥の公暁に暗殺されたとき、公暁が隠れていたとも言われていました。Falconも遠足や昔訪れた時に見ましたが、垂乳根(たらちね)がとても立派でした。

 「ソラチネ?」
 「それは北野武監督の映画『ソナチネ』ですよ」

 どちらが先かわかりませんが、「たらちねの」といえば、「母」「親」にかかる枕詞ですね。

 昨日、長勝寺の荒行を見た後、安国論寺(苔の寺として知られる妙法寺は門が閉まっていました)、安養院、上行寺(この寺は癌封じの寺としていられる)、本覚寺、妙本寺とめぐり、若宮大路で食事をしました。
 そして鶴岡八幡宮へ参詣しました。

 鎌倉国宝館では浮世絵展が開かれていましたが、常設展もあり、仏像を見ることができました。お寺に行っても、なかなか仏像を近くで観ることができませんが、ここでは間近に見ることができます。辻薬師堂にあった薬師三尊と十二神将が復元されて見ることができます。これらの十二神将は、とてもユーモラスな顔をしていて、まるでアニメのキャラクターのようです。仏像に興味のない人でも、きっと好きになるはずです。目に水晶を入れて、実際の目のように見せる技法が用いられていて、青い瞳だったり、薄い黄色の目だったり、ヨーロッパ人みたいです。

 鶴岡八幡宮でおみくじを引きました。
 無事に「吉」と出て、安心しましたが、最後のところに

  ○試験 国語の実力を養いなさい

とあって、神様はすべてお見通しなんだなあと思いました。

 最後に、鎌倉五山の三位の寿福寺へ行きました。山門からなかには入れませんが、雪が舞って、水墨画のようでした。
 寿福寺の墓地には、北条政子と源実朝の墓があります。やぐら(鎌倉では崖に横穴を掘り、五輪塔を安置して、墓とする。その横穴のことを「やぐら」という)に、供養塔があり、遺体が安置された墓かどうかは不明です。坂本龍馬の盟友で、明治時代に条約改正に尽力した陸奥宗光の墓も、寿福寺の裏山にありますが、現在は落石の危険があるため、立ち入りできません。昔は拝観できたのですけど。

 鶴岡八幡宮の大イチョウは、切り株と幹の一部から蘖(ひこばえ、若芽のこと)が生えてきて、頑張っています。

 新聞の社説の締めみたいですが、暴力事件、大麻、野球賭博、八百長と倒れてしまった、両国の「大イチョウ」たちも今度こそは心を入れ替えて、頑張ってほしいものです。

18:23:02 | falcon | comments(0) | TrackBacks

ぶら鎌

 2月11日、建国記念の日、関東地方は低気圧が接近して、寒波が押し寄せ、一日中、雪とみぞれが降りました。
 久々、鎌倉へ行ってきました。

 小学校6年生のころに遠足で鎌倉へ行き、歴史あるたたずまいに憧れて、中学生から高校生のころまで、何度も訪れました。ですので、ほとんどの神社・仏閣、遺跡は制覇しています。

 で、材木座にある長勝寺の荒行を見に行きました。毎年、2月11日に行われています。修行を続けた僧侶たちが最後にたどりつく厳行です。極寒の中で冷水を経を唱えながら浴びます。

 ネットで調べても何時から始まるかはわからなかったので、とりあえず午前中に鎌倉に着けばなんとかなると思って、10時ちょっとすぎに駅に着いたのですが、バス停をさがしているうちに長勝寺へ向かう新逗子行きのバスが行ってしまいました。そこで、昔の土地鑑で長勝寺へ向かいます。
 比企氏の館のあった妙本寺と東身延とも言われる本覚寺の前を通り過ぎて、北条政子が祈願した寺の跡・安養院、安国論寺の近くを通り、横須賀線の踏切を超えると長勝寺です。歩いて20分くらいでした。10時45分ごろに辿りつきました。寺の門には11時に「行」があると書いてありますので、間に合うと思いました。

 みぞれが降りしきる中、観衆が集まっていましたが、寒さのためか人が少なかったと思います。例年は境内を埋め尽くすほどのようです。

 撮影する人たちに交じって、昨年暮れに買ったスマートフォンで撮影しました。NHKのカメラも据え付けられていました。

 越中ふんどし一丁になった修行僧たちが経を唱えながら水を浴びる様子は身が引き締まる思いです。
 午前11時までに数回、水を浴びるようです。最後の午前11時の行が最も激しく水を浴びるようで、近くにいると諸共に水をかぶってしまいます。たびたび撮影に来ている人たちは、レインコートをかぶって撮影していました。

 写真のアップロードの方法がわからなかったので、のちほど掲載します。

00:55:36 | falcon | comments(0) | TrackBacks