August 26, 2010

アメリカがイラクを見捨ててアフガニスタンにこだわる理由

 池上彰さんの解説は、いつ聴いてもほれぼれする。
 昨日のテレビの解説で、アメリカがイラクから兵を少しづつ撤退する理由がわかった。
 アフガニスタンについては、ちょっと歯切れが悪かった気がする。
 アメリカがイラクから兵を撤退させて、アフガニスタンに派兵するのは何故か、アフガニスタンはソ連が侵攻して以来、混乱を極めており、周辺国にとっても手の施しようもない状況なのに、それでも何故、アメリカがこだわるのか。

 イラクには石油資源があるが、石油は他の中東諸国でも、イギリスでも、アメリカ合衆国でも、南米の国でも出てくる。アフガニスタンには、他の国にはない魅力がある。
 アフガニスタンは世界有数のレアメタル大国なのだ。
 レアメタルはアフリカ諸国、中国、ロシアなどの国々でも産出する。実は日本も産出の効率が悪いとして閉山が相次いだが、レアメタルの豊富な国である。探せば埋蔵量の多い鉱山はある。
 アフガニスタンのレアメタルは、中国、ロシアが利権を狙っていて、タリバンの残党やテロ組織が跋扈していても、商魂だけで乗り込んでいる。そこでアメリカも派兵を口実に、レアメタルの採掘権を狙っている。アフガニスタンの国民生活のことなんか、ちっとも考えていない。オバマ政権は巧妙な手口でレアメタルの利権を握ろうとしているのだ。

 比較しては可哀相だが、息子のブッシュ大統領は「わかりやすい政策」で世界を翻弄させてくれた。その上、無責任にも、世界同時不況を起こしておきながら、退陣して、それっきりだ。

 オバマ大統領はバカじゃなそうだが、ポスト・ブッシュのアメリカをなんとか立て直してほしい。口だけ、見せかけだけで、無策な状態に見えるのはFalconだけだろうか。

02:45:58 | falcon | comments(0) | TrackBacks