May 23, 2010

『「若者奴隷」時代』をよむ

 山野車輪著『「若者奴隷」時代』を一気に読みました。

 これは、老若男女必読です。65歳以上の高齢者が読めば、複雑な反応があると思いますが、日本の高齢者福祉が赤裸々に明らかになります。高齢者には試練かもしれませんが、是非とも読むべきです。自分の子供たち、孫たちを苦しませて、路頭に迷わすことが無いように生きるにはどうしたらよいかを、身にしみて感じて、考えて読んでほしいと思いました。

 過激で、差別的な表現や「死ね!」という言葉は、読むに耐えられませんが、真実を正直に述べているので、しっかりと受け止めないといけないと思います。

 高校生にも是非読んでほしい。

 池上彰さんの解説以上に、わかりやすい解説です。
 さすがに、穏やかな池上彰さんは、高齢者を虐待する解説は間違ってもしないと思います。
 そういえば、ビートたけしさんは最近、高齢者をバカにする発言は少なくなりましたね。

 本当に日本の高齢者は優遇されていますね。20代の非正規職員として労働をしている人よりも、高額の年金を受け取って、悠々として生きて、さらに老後の生きがいとして嘱託職員になろうとしているのですから、恵まれすぎですよ。

 ノラ司書の件で書き込んだ件で、定年退職した人が大学院に通って、修士号を獲得して、大学の講師になっていると書きましたが、こんな実態があるから、大学に若手の研究者が育たないのです。学校図書館司書教諭課程でも、小学校の校長先生を勤めて、定年退職した人が大学院で学んで、修士号とったから、大学の講師にしてくれと頼み込んでくるという話を聞いたことがあります。「教えられるのは読書活動と学習指導だ」と売り込むそうですが、ご自身の経験したレベルで、これから司書教諭になろうとしている大学生に教えても、大迷惑です。これらの人は、図書館のことは全く理解していません。分類も目録も、ましてや情報メディアについても、インターネットについても無知に等しい。「著作権は難しいから、わからない」とぼやく。「いいのよ、読み聞かせとストーリーテリングを説明していれば、大学生も喜ぶんだから」と高笑いしています。これだから、図書館を誤解する人が増える。Falconは、人間関係を壊してもいいから、こうした自惚れた人を大学の講師として断固として認めません! いけね、つい、私怨がよみがえってしまった。

 イタリアでは、成人しても親と同居している若年層の支援を政府が真剣に考えているそうです。日本経済を立て直すには、「子ども手当て」は無駄なばら撒きですね。高齢者福祉に回しているお金を少しでも若者の雇用促進・支援に回せば、景気も上向きになるでしょうね。そうして収めてもらった税金を、高齢者福祉に回せば、問題ないですよね。一時的でも高齢者に痛みを感じてもらって、国の財税を立て直せば、少しは良い方向になると思います。

 まもなく参議院選挙です。若年層の雇用支援を訴える立候補者に投票しましょう。

00:11:19 | falcon | comments(1) | TrackBacks