February 03, 2010

ウィ・アー・ザ・ワールド for Iraq, Afghanistan

 アメリカの歌手たちが震災で被災したハイチ復興に向けて、"We are the world"を唄うために結集するらしい。素晴らしいことだと思う。
 ハイチは、アメリカ合衆国から安い米を輸入していたために、自国の農業生産率が落ち、金融恐慌のあおりを受けて、アメリカ合州国からの輸入米がストップし、食料が窮乏してしまった。そこへ大地震が起きたから、ますます悲惨な状況になった。

 アメリカ人たちがハイチの困窮に責任を感じるのは当然だと思う。

 しかしながら、ハイチだけを救おうとするのは、不平等ではないか。イラクやアフガニスタンを救おうという考えが起きないのだろうか。イラクやアフガニスタンにとって、アメリカから派兵させられるのは、正直、迷惑だとおもう。それよりも、経済支援をしてもらったほうが助かるだろう。

 アメリカがハイチを支援するのは、反米に走る中南米諸国に睨みを利かすためであるのは見え透いている。

 正義、民主主義、人道主義と、美名のもとに、慾得勘定で動く天秤にがっかりさせられる。

 天国からマイケル・ジャクソンは下界の様子をどのように見ているだろう。


22:43:32 | falcon | comments(0) | TrackBacks