December 20, 2010

何回読んでも、難解!でも、惹かれる宇宙論

 村山斉氏の宇宙論にハマってしまいました。



 まず、この本。気軽に読み始めたのですが、あれよあれよとハマってしまいました。最初は読みやすかったのですが、素粒子理論になったら、ぐっと難しくなります。でも、もうそのときには、逃げ出すのは遅い。蟻地獄のすり鉢に落ちたアリ、カッコウの雛に餌を与えてしまったセッカ(鶯の仲間)のように逃れられません。

 なんとアインシュタインの特殊相対性理論、湯川理論から益川・小林理論、さらには南部博士の「超ひも理論」まで、こんなにわかって良いのかしら?と思うくらい、ずんずん脳みそに電子が、陽子が、ベーター線が、ニュートリノが、直撃します。
 もっと理解したいと思っても、難解です。



 同じ著者なので、中身はあまり変わりません。
 それでも、こちらの本のほうが、図や写真が多く、しかもカラー写真や、多色刷りの図が多いので、わかりやすい気がします。

 「でもさぁ、宇宙のことなんか理解したって、生活に役に立つの?」

 そうですよね、素朴な疑問として、それはありますね。

 村山先生は言及していませんが、素粒子理論は医療に役に立ちます。素粒子のことが明らかになると、悪性腫瘍などの治療に役に立ちます。身近な者が、今、ガンを患っています。放射線治療を始めるらしいので、いろいろ相談に乗っています。そのとき、村山先生の解説がとても役に立ちました。

 宇宙のことが、医学にも及んでゆく。科学って、すごいなあと思います。


23:53:44 | falcon | comments(0) | TrackBacks