June 08, 2009

最近見たテレビ番組で図書館が

 6月2日(6月1日の深夜)、NHK教育でイタリア語の番組を見終ったあと『10min.ボックス』という番組を見ていたら、静岡県立図書館が出てきた。
 春から夏までは「情報・メディア」ということで、高等学校の「情報科」の授業に合わせた内容になっている。
 6月2日の第9回「情報を集める」では、静岡新聞社の新聞記者の勝見さんが「磯焼け」という海の環境問題を調べて記事にするまでを紹介していた。まずはじめに、インターネットで知りたい情報について予備知識を得て、図書館で詳しい情報を調査して、実際に現場の人を取材するという段階を踏まえた情報収集の様子が描かれていた。短い番組なので、興味のあった図書館の場面が少なく、残念であったけど、深夜にもかかわらず、眠気を押しやって見ていた。
 今後、著作権などを取り上げる予定らしいので、イタリア語の後、楽しみに見ていきたい。
 番組のサイト
 http://www.nhk.or.jp/10min/joho/ja/frame.html

 6月5日金曜日の昼間、テレビ朝日で『徹子の部屋』の後、『東京サイト』という放送時間の短い番組で、区立図書館が2館取り上げられていた。ひとつは千代田区立千代田図書館。ビジネス街にあり、「区民の図書室」「コンシェルジュ」などのコーナーとサービスが紹介されていた。もう一つは北区立中央図書館(通称・赤レンガ図書館)。ここは行ったことがないので、興味深く見た。児童室で木で作ったおもちゃに人気があり、木のおもちゃも貸出しているという。機会があれば、訪れてみたい。

 「金曜日のお昼に、何でテレビを見る暇があったのか?」って、まあ、良いじゃん、それは個人のプライバシーだよね。

 気になったので、北区立中央図書館について調べてみたら、陸上自衛隊駐屯地の赤レンガ倉庫を改築したものだったんですね。
 確信は持てませんが、防衛省から補助金・交付金が支出されていることでしょう。図書館を建てるのに、自治体が防衛省からお金をもらっていることは、よくあることです。単なる妄想ではなく、北海道の恵庭市や神奈川県の横須賀市でも、図書館の整備に防衛省からの補助金などが使われています。飛行機の騒音を防ぐ窓ガラスに対する補助金ばかりではありません。

12:12:07 | falcon | comments(0) | TrackBacks

国語の授業と学校図書館での読書は違うのか!?

 高田氏の著作に関する書き込みの続きに書きたかったのですが、このことは別に書きます。

 仕事柄、学校図書館の活動に関心のある人と話す機会が多いのですが、「学校図書館でおこなう読書は、国語の授業と違う」という主張をする人が多いのに気がつきます。
 その人たちの主張は「国語の授業はツライお勉強で、作品を楽しく味わうことができない。気持を楽にして、読書をした方が良いのよ。つまり、自由読書よね」ということでしょう。
 町の公共図書館では、自由に読むのが大切ですけど、学校図書館の読書は国語の授業と結びつけて行うのが、当然と言えば当然だと思います。
 学校司書(学校図書館に関わる職員)の方々を敵に回すつもりは毛頭ありませんが、自分たちが教育に直接関われないために、学校の授業と切り離して、学校図書館の活動をおこなう傾向があります。つまり、「『お勉強』は子どもたちに辛い思いをさせている、だからこそ、学校図書館で伸び伸びと読書に親しませたい」という考えが底流にあります。
 学校司書さんたちだけでなく、一部の司書教諭、そして学校図書館の専門家と称している人たちの中にも、学校図書館は「心のオアシス」と、学校の授業から離れた別天地のように形容する人がいます。
 本当は学校の授業は子どもたちにとって楽しくて仕方がないくらい興味深いものであってほしいのですが、残念なことに「辛くてたまらないお勉強」なんですね。そのために学校図書館の関係者は「お勉強」の印象を拭い捨てようとして、「国語の授業と関係ない」ように仕向けています。
 正当な考え方をすれば、学校図書館と各教科の授業は結びつかなければなりませんし、その一つに国語の授業があって、当然です。

 学校図書館は関係者の奇妙な思惑でぐらぐらと揺らいでいます。

 学校図書館で学校の授業と関係ないことをするから、学校の中での重要性を失い、孤立化してしまします。司書教諭の必要性も、ここから薄れていきます。

01:08:12 | falcon | comments(0) | TrackBacks