April 10, 2009

パリで泳ぐ

 2年前に書いた記事でも紹介したけれども、長〜い飛行機の旅で体が強張っているときは、パリの公営プールで泳ごう。
 パリには公営プールが38もある。パリ市の図書館が貸出中心・専門を合わせて67あるから、図書館の半数以上、プールがある。

 その中でも最も便利なのは、レ・アールにあるPiscine Suzanne Berliouxで、メトロと*RERが交錯するシャトレ・レ・アール駅が近いので、夜遅くホテルに帰る時も安心。

*パリと郊外を結ぶ鉄道網でパリ市内はメトロと連絡する。ロワシーのシャルル・ド・ゴール空港から市内へ行く時にはRERのB線が便利。

 レ・アールはもともとはパリの中央市場だったところだけれでも、若者向けの衣料品店や書籍・CD・DVDなどを扱うFNAC、映画館、パリ市の映画図書館メディアテックなどがある複合施設なので、パリに滞在中は何度も足を運ぶことになる。

 プールへ行くには、レ・アールの地下街のLe carreを目指そう。ちょうどFNACとは反対側にある。たどりつくと右側にガラス越しにプールで泳いでいる様子が眺められる。ここでボーッと見とれていてはプールに入れない。プールの入口は通路の左側、スターバック・コーヒー(パリのあちこちにスタバが進出!パリのカフェのテラスでエスプレッソをちょいと一杯という風情も一変しそうな勢い)の側にある。
 入場料は4ユーロ。時間制限はないけれども、2時間が限度だろう。
 入口を入ったところで、靴を脱ぎ、ついでに靴下も脱いで、脱衣所へ。脱衣所では個室で着替える。フランス人は人前で着替えることを極端に嫌う。同性の家族の前でも、着替えない。日本のプールのように、ロッカーの前で着替えないこと!
 男性はバミューダ・パンツの水着は禁止されている。いわゆる競パン(競泳用水着)か、トランクス型で肌にぴったりつく水着ならOK。男女とも帽子の着用も義務付けられている。
 個室で着替えたら、荷物(靴と靴下も)を持って、開いているロッカーに入れる。ロッカーのそばに入力機があるので、まず3ケタのロッカー番号を入力。正しく入力できたら、緑のボタンを押す。次に4ケタの暗証番号を入力し、緑のボタンを押す。そして、ロッカーの扉を閉める。日本のプールのようにカギがないので、泳ぐときに邪魔にならない。ただし、ロッカーの位置と番号、暗証番号を忘れるといけないので、よく記憶すること!説明文がフランス語しかないので、ちょっと戸惑うかもしれない。
 (昔は脱衣所に黒人のお姉さんがいて、荷物を預かってくれた)
 シャワーを浴びて、プールに入る。
 プール50メートルで、片側は大人のひざまでの深さしかない。途中で少しくぼんだ所があり、反対側は背が立たないくらい深い。東京体育館のプールを思い浮かべてもらえれば、わかるだろう。
 浅いところからみて、右側が自由遊泳域で、ときどきママさん水泳教室などで占有される。左側に向ってロープの張られたコースがある。
 コースのところに表示があるので、確認して泳ごう。
 4 NAGEは、4泳法(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)
 CRAWLはクロール、フランス語でも同じ。
 DOSは背泳ぎ、dosとは背中。
 表示にはないが、brasseは平泳ぎ、papillonはバタフライ。
 LENTはゆっくり、つまり低速で、RAPIDEは速く、つまり高速。
 RESERVE POUR CRAWL et DOS RAPIDEは高速でクロールと背泳専用。
 + BATTEMENTは、バタ足、つまりキックもOK。
 手かき、つまりパットなどの器具が使えるコースもある。
 プールは la piscine、泳ぐはnagerだが、競技でなく、一般人が泳ぐときにはfaire de la natationを使う。これはナジェ(=nager)だかわからない。海水浴をする場合は、動詞se baignerを使う。

 ロッカーの開け方を書き込むのを忘れていた。
 ロッカーのそばの入力機で、まず3ケタのロッカー番号を入力。正しく入力できたら、緑のボタンを押す。次に4ケタの暗証番号を入力し、緑のボタンを押す。するとロッカーの扉が開く。荷物を取り出して、個室で着替える。ロッカーの前で着替えないこと!
 
 プールから出たら、サッパリ!
 このあと、映画館で映画を見るのも悪くない。
 Falconは、《Un chat, un chat》を観た。ユーモラスだけど、考えさせられる映画だった。

02:02:09 | falcon | comments(0) | TrackBacks