November 16, 2009

心のノート、廃止?

 『心のノート』は民主党が廃止を決めていたにもかかわらず、「仕分け」で予算半額削減になったようだ。

 藤原和博氏が「教条的な」道徳教育と指摘している姿を、ニュース番組で視て、頑張れ!と応援した。藤原氏の指摘に大賛成だ。

 「友情」「連帯」「家族愛」「郷土愛」「伝統を重んじる心」「自然を畏れ敬う心」「愛国心」を植え付けるような『心のノート』は是非とも、廃止してほしい。これは森喜朗内閣・小泉純一郎内閣の負の遺産だ。税金で製作して、小学生・中学生に配るものではない。

 実は、小学校1・2年用の『こころのノート』だったと思うが、初版の学校の保健室などには先生や職員の写真があったにもかかわらず、図書室の図には人がいなかった。改訂版になって、図書室に職員の写真が入った。初版の段階では、学校図書館に人がいなかった。(註・2003年から12学級以上の学校に司書教諭が配置されたのだから、仕方ないのだけれども、学図法では「司書教諭を配置する」ことになっていたのだから、司書教諭の写真をつけるべきだった)

 最大の問題は、戦争反対とは一言も書かれていない。
 子どもに「重い槍」を持たせてはいけない。

 子どもの心の中を覗き込むような気味の悪い内容で、これこそ個人のプライバシーを侵害している。

 子どもの心をもてあそび、思想統制するような『心のノート』は早期廃止を望む。

22:53:00 | falcon | comments(0) | TrackBacks

図書館は質の高い資料と情報を提供したい

 図書館総合展が終わって、これから先、図書館が無くなってしまうかもしれないと、悲観的なことを考えてしまって、寒さのあまり、体も縮こまり、頭も凝り固まり、暗く落ち込んでしまいました。

 でも、図書館は無くならないでしょう。
 所詮、コンピュータは電気が無ければ動きません。
 新聞や雑誌、図書は電気が無くても、平気です。砂漠でも、ジャングルでも、無人島でも、本はいつでも話し相手になってくれます。
 コンピュータが電気から自立できる時代が来ると、図書館は危ないかもしれません。

 いろいろな資料と情報があると言っても、図書館は利用者に責任を持って、質の高い資料と情報を提供したいですね。質が高いかどうかは、利用者に判断してもらいましょう。

 まあ、難しいことは考えないで、図書館は大丈夫と思いましょう。

20:11:55 | falcon | comments(0) | TrackBacks

ゆめ基金は、たしかに問題あり

 ゆめ基金には、たしかに問題ありです。
 ゆめ基金で実施された助成活動事例を見てみると、夏祭りのイベントみたいなものも少なくない。実際に活動に関わった人には申し訳ないが、基金の財源として使って行うような行事だったのか、冷静に考え直したほうがいいと思います。

 学校図書館の読書活動と、地域の読み聞かせ活動と同じレベルで考えてもらっては困ると思います。
 本来、学校図書館の読書活動は、教育活動の一環であり、学校の先生が、できれば司書教諭が中心的な指導者になって行うものです。先生たちがなげやりになって、保護者や地域の人にボランティアとなってもらい、あるいは公立図書館の司書に、ストーリーテリング、読み聞かせ、ブックトークをしてもらって良かったねというものではありません。そこを当事者たちも理解していないし、仕分け人たちも全く理解せずに、活動の名称だけ見て、判断したと思います。
 おそらく仕分けの現場でコメントした人も学校図書館がわかっていないのでしょう。
 あれだけの資料では、無駄と思われても仕方ありません。
 読書がどれだけ子どもたちの学力向上に役立っているのかを実証的に示さなければ、当事者たちの独りよがりです。「子どもたちが真剣な顔で聞いていた」「御目目がきらきらしていた」と熱弁をふるっても、それだけです。文部科学省の役人をだませても、仕分け人を、財務省の役人を納得させだけの材料を示さなければ、いつまでたっても、学校図書館の重要性は理解してもらいえません。

 むしろ、これまでの学校図書館のあり方に対する反省材料になりそうです。

01:23:40 | falcon | comments(0) | TrackBacks

今夜の未公開映画も

 今夜の『松嶋×町山未公開映画を観るtv』も刺激的でした。

 ビン・ラディンを探すという途方もないテーマのドキュメンタリーでした。

 内容は詳しい情報が流れると思うので、雑感を書きます。

 このドキュメンタリー映画では監督がパレスチナ問題を取材に訪れます。
 イスラエルへ以前行ったことがありますが、とても平和な国という印象でした。若い兵士たち(イスラエルは徴兵制がある)が銃を持ってうろうろしているので、日本と違うなあと思いましたが、日本のニュースで流れるほど、怖い国ではありません。
 食事もおいしかったです。肉があまり食べられないので、野菜と果物ばかり食べていました。ウサギになった気分でした。もともと肉が好きでないので、ちょうど良かったのですけど。

 地下鉄サリン事件も恐ろしかったでしたが、昔、三菱重工爆破事件というテロ事件がありました。祖母が亡くなって、お寺に御骨を納めに叔父と出かけて、東京駅へ向かう途中、事件が起きて、バスが通行止めで迂回して、お寺へたどりつきました。もう少し、早く出かけていたら、事件の巻き添えになったと思います。
 日本は平和と言いますが、いつ何が起こるかわからない危うい状況にあることは心に留めておきましょう。
 だから、テロ事件はイスラエルだけの問題ではないのです。

 そういえば、イスラエルだけでなく、モロッコやチュニジア、トルコ、北アイルランドなど、テロ事件の起きそうなところに、よく行きました。
 イスタンブールで泊まったホテルで受付の人に、「チュニジア、アイルランドへ行ったんだあ」と話したら、「君は国際スパイか?」と真顔で聞かれたことがあります。

 町山氏が「パレスチナ問題は宗教と無関係」と解説していましたが、全く同感です。ユダヤ教徒が2000年前の出来事を口実に、アラブ人(パレスチナ人)の住んでいるところへ移住したことが問題です。もし突然、900年前に住んでいた人の子孫が、家に押し掛けてきて、「ここは私たちの土地だから、出て行ってくれない」と言ってきたら、困りますよね。「行列のできる法律相談所」に相談へ行きますよね。

 今夜もいろいろ考えさせられました。

00:28:33 | falcon | comments(0) | TrackBacks