September 08, 2008

細胞膜に興味津津

 図書館で本を借りまくっています。
 図書館というのは、本当にありがたい。書店でなかなか手が伸ばせない、目に留まらない本が、ピカピカに輝いて、「読んで〜、読んで〜」と、呼び止めてくれる。

 「馬鹿だね、本が『読んで〜、読んで〜』なんて呼ぶわけないでしょ。とうとう幻聴が聞こえるようになったの?」
 
 そう、堅苦しいことは言わないで下さいよ。言葉のあや、擬人法ですから、そのへんのところ、理解してください。それこそ、文学的表現ですから、揚げ足を取らないでね。

 えーと、何を紹介するんだったっけ、あっ、そうそう、細胞膜に関する本を図書館で借りたんです。

 「何を、藪から棒に、細胞膜とは!」

 Falconは、こう見えても、理系が好きなのは既に告っていますよね。



 非常に興味深い内容でした。しかしながら、聴きなれない、見慣れない化学物質の名前のオンパレードで、ネットで検索しながら、確かめながら、読んでいたので、読み終えるのに時間がかかりました。
 これまで生命科学の中心的なテーマは遺伝子でしたが、今や細胞膜に注目が集まっています。これまで難病と考えられてきた病気の多くに細胞膜の異常が関わっていることが明らかになっています。血液型も赤血球の細胞膜にある糖鎖によるものです。糖鎖とは細胞膜の表面にあるグルコースやアミロースなどの糖の分子が結びついたもので、これが血液型の違いをもたらし、異なる血液型の血液が混ざったときに赤血球の凝結を引き起こします。神経の中の情報伝達、小腸での栄養分の吸収、肺でのガス交換など、生命活動のすべてに細胞膜が関わっています。がんやエイズの治療にも、細胞膜は注目を浴びています。実に面白かった。
 先日、東急大井町線で自由が丘駅あたりで読みふけっていたら、車内で呼び止められました。生命科学の研究者と勘違いされたようです。東京工業大学が近いからね。呼び止めてくれた方は、とても親切に資料を下さって、「頑張ってください」と声をかけてくださいました。名刺を頂いたのですが、お礼をきちんと申し上げられませんでした。ありがとうございます。
 私の専門分野は図書館情報学です。図書館情報学は何でも有りですから、生命科学も細胞膜も守備範囲にします。

19:35:47 | falcon | comments(0) | TrackBacks