June 12, 2008

改正図書館法をめぐって

 6月4日に参議院本会議で可決した社会教育関連の法律の改正をめぐって、前日の参議院の文教科学委員会での審議が参議院のホームページにアップされた。

 審議録の中で、兵庫県選出の民主党・水岡俊一委員から司書教諭の問題が飛び出した。まだ詳しく分析していないのだが、社会教育主事に司書教諭がなれるという条文があるらしい。さらに、仮に「教員免許がない司書教諭」が社会教育主事になれるという珍妙な答弁を政府参考人(たぶん、文部科学省の局長だろう)がしている。
 いずれにせよ、今回の問題は社会教育関連の法律の改正であって、学校図書館法(上位の法律は学校教育法)による司書教諭を問題にするのは、お門違いで、水岡議員の勇み足だったかもしれない。しかしながら、同県選出の渡海文部科学大臣との丁丁発止の質疑応答を読んでみると、興味深い問題も少なくない。
 これから、じっくりと分析してみたいと思っている。
 大変良い課題と教材を提供してもらったと思っている。

 審議で『図書館戦争』が話題になったか?
 残念ながら、それは無かったようだ。それとも、話題になったかもしれないが、オフレコにされたのか?真偽の程は「藪の中」だ。兵庫県選出の水岡議員と渡海文部科学大臣の二人だから、どちらかが話題にした可能性が無きにしも非ず。まあまあ、すべては密か事としておこう。

 それにしても、通常国会の会期末ギリギリに、かなりの時間をかけて審議された改正法は、ある意味、福田政権の快挙だろう。福田康夫内閣総理大臣は、国立公文書館に力を入れているので、図書館にも関心を寄せていることだろう。年金問題、ガソリン税問題、後期高齢者医療費制度、食料問題、環境問題と山積みの難局の中、問責決議案まで出される厳しい状況に追い込まれながら、図書館について、迷走していたが、議論できたことは、それなりの意義があると思う。

 

01:25:47 | falcon | comments(0) | TrackBacks