November 09, 2008

神秘の裸体

 このタイトルを見て、イヤラシイ期待した人も多いだろう。

 「とうとう、リアル○○も色ボケしたか。しめしめ、これで思いきって、からかってやろう。ブログでセクハラしてるぞー、ってナ」

 おっと、それは早計だ。

 裸は裸でも、ハダカデバネズミのことだ。

 

 『クマムシ?!:小さな怪物』で大評判になった岩波科学ライブラリーから『ハダカデバネズミ:女王・兵隊・ふとん係』が出版された。
 Falconも「世界まる見えテレビ」などで紹介されていたので、すごく興味を持っていた。しかしながら、お世辞にも可愛いと言えない醜い姿、キモカワと言うのも躊躇われる。毛がほとんどない、丸裸に等しい。そのうえ、成長するとシワシワになり、眼はちっちゃい。鼻の穴が目立ち、上下の顎から突き出たつややかな出っ歯、これほど愛くるしいという言葉の対極にある動物はいない。
 蛇蝎のように嫌うということわざがあるように、サソリ、クモ、ムカデ、蛇、蜥蜴、蛙、イモリを嫌う人が多いけど、おそらくこれらの動物を嫌う気持ちとは違うであろう。とにかく醜いのだ。じっと見つめていると醜さが乗り移ってくるような不気味さがある。

 ところが、ページをめくるうちに、知れば知るほど、急に愛着がわいてくる。益々いとおしく感じられる。
 上野動物園で大人気となっていると聞く。パンダ亡きあとの人気を負っているらしい。この本を読んでいたら、上野に直行したくなった。国立科学博物館では「菌類のふしぎ」をやっている。ああ、居ても立ってもいられなくなった。Let's go 上野!いざ、上野!

20:38:38 | falcon | comments(0) | TrackBacks