September 07, 2007

またまたコメントが

「Falconがひとりごち」にコメントありがとうございました。
 コメントをくださった人の意見は、それなりにわかりますが、観点がズレているので、私の意見に賛成なのか、それとも一部訂正を求めているのか、反対なのか、判りかねました。

 学校図書館の現場で「分類、目録が大事だ!」と叫んでも、無視されるのは当然です。これは「現場を知らない」私でも、指摘を受けるまでも無く、わかります。たまに学校現場に「教師よりもライブラリアンだ」と言う人もいますが、司書教諭有資格者の先生たちは、当然担当する授業を優先するので、「司書教諭よりも教科教諭」でしょう。なので、現場の司書教諭の先生たち、図書主任の先生たちに向かって、私は、何がなんでも「図書館学が大切ですよ」と言いません。学校の授業で、学校図書館の資料が役立てることがあれば、是非使ってくださいと説明しています。そのときに、分類と目録を知っていると役に立ちますよと説明しています。

 学校図書館のことを大学などで教えている「先生」と称している人が「図書館学はいらない」と言っているのを、私は問題にしています。学校図書館にとって、図書館学の「分類、目録」は、病院にとっての薬学だと思います。患者との心のこもった診療を大切にしたいのは当然ですが、投薬する薬の知識が無ければ、十分な治療はできません。薬が無くても治る病気もありますが、治療の大半は薬を必要としています。患者さんとのコミュニケーションと正確な判断と、適切な処置、投薬があって、治療ができます。大学の医学部の先生が「薬学はいらない」と言ったら、嘲笑されるか、問題発言とニュースになるでしょう。

 私の考えている「図書館学」は、分類・目録だけではありません。資料や情報について、利用者へのサービス、読書、利用指導、学習指導など幅広く考えています。
 なので、問題発言をしている先生が「図書館学」に対して、とんでもない誤解をしているのです。その大先生と論議しても時間の無駄ですから、放置しましょう。日本の学校図書館の活動を活発にして、子どもたちの学力、読解力を高めること、日本のすべての図書館の活動を活発にして、国民の生活を向上する、文化の発展に寄与することが、私たちの目標ですから、自分で自分の首を締める人を助ける必要も無いでしょう。苦しくなったら、手を離すでしょう。

21:41:51 | falcon | comments(1) | TrackBacks