August 26, 2007

アントウェルペンへ

 今夜(8月26日)、TBSの『世界遺産』に注目!
 ベルギーの内陸の港町、アントウェルペンのプランタン・モレトゥス印刷博物館です。

 Falconは、西暦2000年にスウェーデンで開催された学校図書館の大会の帰りに立ち寄りました。

 現地のフラマン語(フランドル地方の言語)では、アントウェルペンと言います。日本人には、『フランダースの犬』パトラッシュと少年ネロの物語でお馴染みの舞台、アントワープです。アントワープは英語読みで、『フランダースの犬』の作者ウィーダ(幼いとき、自分の本名を発音できず、「ウィーダ」と言っていたので、これをペンネームに)はイギリス人でしたから、日本では英語の表記がよく知られるようになりました。ベルギーのもう一つの公用語フランス語(南部で話されているワロン語)では、アンヴェル(アンヴェルス)と言います。
 ちなみに町の名は、ローマ兵が切り落とした巨人族の手を川に投げたことから、「投げられた手」という意味だそうです。そのため、町の名の由来となった巨人族の手を投げるローマ兵の青銅像がありますし、街中では、手の形をした「手首クッキー」が売られています。お土産に最適です!

 アントウェルペンといえば、教会の多い町です。教会のカリオンが奏でる音が旅情を誘います。
 また、外交官としても活躍した画家ルーベンスの故郷(本当は両親の故郷で、ピーテル・ルーベンス自身はドイツで誕生した)です。町には青銅像と「ルーベンスの家」があります。
 また、イスラエルのテル・アビヴと並んで、ダイヤモンドの取引が多い町としても有名。
 ベルギービールの美味しい町です。地元のレストランで、地元料理とともに飲むビールは格別の味。是非、ご賞味を!

 プランタン・モレトゥス印刷博物館の見所は、16世紀以降の印刷技術が生み出した作品の数々です。これらの作品から、近代ヨーロッパの哲学と科学技術が急速な進歩が始まります。グーテンベルクの36行聖書にも注目してください。図書館に興味のある人は必見!

 フランスのリヨンの印刷博物館も興味深かったけど、その話はまた今度にしましょう。

 番組は世界陸上の中継の後です。明日から、新学期という人も、今夜はちょっと夜更かししましょう。暑くて、寝苦しいよね。

10:33:49 | falcon | comments(0) | TrackBacks