July 14, 2007

文山温泉

 何を隠そう、Falconが初めて海外旅行に行ったのは、台湾でした。十数年前の12月でした。
 まだ、あの頃は短い旅行期間でもビザが必要で面倒でした。今は30日以内であれば、ビザは必要ありません。改めて思うと、パスポートにビザが残るので、旅の記念になりますよね。
 まだ南部の高雄と台東が鉄道で繋がっていない頃でした。高雄に友人がいたので、高雄から南の海岸へ出かけ、その後、知本温泉、台東、花蓮(太魯閣)、台北(故宮博物院)、嘉義(阿里山)、台南、高雄へと一周しました。
 太魯閣渓谷は台湾東海岸の花蓮の町からバスで行きました。石灰石と大理石の切り立った崖の合間を縫うようにバスがカーブを切って進みます。それは壮観です。終点「天祥」で降りて、坂道をどんどん登っていき、山道に入って、川のほうへ下ってゆくと、文山温泉があります。『地球の歩き方・台湾』'07〜'08版によれば、最近崖崩れがあったらしく、立ち入り禁止のようです。私が行ったときは、洞窟の中に湧き出す温泉につかりました。男女混浴です。勿論、水着か下着着用です。その頃は、脱衣所が無いので、岩陰でもぞもぞ着替えました。台湾の温泉の多くでは、水着着用です。日本の感覚で素っ裸で入るところはあるにはありますが、どちらかというと少数派です。
 この温泉は蒋介石が愛用したことでも有名で、由緒ある温泉。でも、近所のおじちゃん、おばちゃんが入ってくる庶民的な温泉で、渓谷の川のせせらぎを聞きながら浸かると野趣あふれます。
 Falconは持参した競パンとアンダーシャツを着て入り、温泉を出て、濡れた競パンとアンダーシャツをビニール袋にしまって、花蓮へ戻り、台北へ行きました。台北のホテルに到着して、ビニール袋を開けたら、アンダーシャツは小さな穴が開いてボロボロに!
 温泉には、どうも硫酸が含まれていたような気がします。あるいは水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)が含まれていたのかもしれません。とにかく、今思うと日本の温泉より強烈な成分が含まれていたのでしょう。
 敏感肌の人は、成分表示を確認して、入浴を決めたほうが無難。温泉だから安全とは限りません。特に成分表示のない露天の温泉は気をつけましょう。
 とはいえ、大自然に囲まれた文山温泉は、日本の温泉にはない格別のものがあります。崖崩れが復旧したら、是非行ってみてください。

02:05:00 | falcon | comments(1) | TrackBacks