October 31, 2007

大学の講義を変えないと、全国図書館大会雑感

 全国図書館大会(東京大会)に行ってきました。
 午前中は、学校図書館の分科会で平野啓一郎さんの「本の読み方」についての講演を聞いて、とても楽しかったし、興味深かった。
 学校図書館では、ストーリーテリング、読み聞かせ、ブックトーク、朝読書など、読書のきっかけをつくることばかりで、読書をする時のコツを、ちゃんと指導していない。子どもの意欲を引き出すのではなく、押し付けで、能動的な読書に関しては指導されていない。Falconはずーっと問題にしてきているだけれども、実践していると思い上がっている連中からは「迫害」を受けてきている。もっとも、読書活動といっても、読み聞かせぐらいしか知らない人にとっては、いくら他のことを考えたらと言っても、頑迷に信じ込んでいるので、処置なしであり、そんな連中に、いくら説明しても無駄である。以前なんか、ある小学校で,
いっしょに見学に来ていたある人たちから、人格を否定されるくらいに馬鹿にされました。(今でも根に持っているゾー)
 というわけで、今回の平野啓一郎さんの講演は、思いっきり溜飲を下げた。これまで逆流性食道炎で、不快に感じていた咽喉の違和感がスッとなくなったと感じました。
 Falconが考えていることは、先端を行き過ぎているのかもしれない。ついて来れない人は怒り狂うだけだ。

 午後は利用教育委員会の分科会に参加したのだけれども、大学図書館が情報活用教育を熱心にしても、大学の授業自体が変わっていかないと無理だなあと思いました。つまり、発表やレポートを課す講義が増えないと、図書館で指導をいくらやっても学生も変わらない。ということは、大学の先生たちが図書館を活用することを前提として、講義を組み立てないと、無駄です。大学図書館の職員の自己満足に陥り、図書館関係者同士で褒めあい、利用者不在のお祭り騒ぎになってしまいます。Falconも大学の先生の端くれですから、衿を正して、図書館の資料を活用する講義をしなければならないと感じました。(質問したのだけれど、司会者から真っ向から無視されました。仕方無いよね、Falconは名前が知れているから、無名の参加者をクローズアップしたかったのでしょうね、あの司会者は!)

08:46:38 | falcon | comments(0) | TrackBacks