September 25, 2007

中学校、高等学校の部活動は本当に必要なのでしょうか

 いまだに中学校、高等学校で部活動が盛んに行なわれています。
 朝早く練習に出かける、夕方遅くまで練習する、休日も練習する。
 こんなに部活動が盛んに行なわれるようになったのは、1980年代に校内暴力、少年の非行、不純異性交遊(ふしぎに、懐かしい言葉の響き)が問題化したためです。部活動で、特にスポーツをすれば、校内暴力などの問題が解決すると信じられていたからです。部活動で中学生、高校生を学校に縛りつけて、監督していれば、非行はできないと思われたからです。理屈は理解できます。スポーツで汗を流せば、非行に走る心配は無い、規律を守れば、校内暴力は減ると思われたのです。
 たしかに、校内暴力は減ったと思います。しかし、その後、援助交際、小学校では学級崩壊、ひきこもり(これは別の原因があると思うけど)、イジメと、現場で起こっています。
 部活動が悪いと思いません。スポーツが良くないとは思いません。しかし、学校で起こっているさまざまな問題を解決する「万能薬」であるとは考えられません。むしろ、部活動による「影」の部分、弊害の部分に目を向ける必要があります。
 学校で、先生たちと子どもたちのゆとりを奪っているのは、部活動だと考えます。中学の先生たちを見ていると、1日の大半を学校で過ごしています。休日も試合や大会で、子どもたちとつきっきりです。これは異常です。
 Falconが中学生、高校生だった頃、部活動、部活動とうるさく言われませんでしたから、のんびり過ごしました。受験戦争、受験地獄と言われた頃でしたが、もっと自由に過ごしていました。部活動をしたい子はガンガンやっていましたし、Falconみたいに自由に生きていたい人間は、学校図書館で「じわーっと」読書していました。元参議院議員の江本孟紀の発言によれば、「気味悪い」子どもですよ!(この皮肉に満ちたジョーク、わかりますか?)そういうノンビリした子がいても、いいじゃないですか。みんなが部活動しなければならないのは、変です。

 新文部科学大臣にお願いします。
 「総合的な学習の時間」の見直しの前に、部活動を見直してもらいたい。先生たちと子どもたちの負担を軽減して欲しい。
 部活動が学校の問題の解決策とは思えません。

23:41:53 | falcon | comments(0) | TrackBacks

イジメを受けている子どもたちへ

 以前も書いたように、Falconは小さいときからイジメられっ子でした。小学校のとき、学年が上がって、クラス替えがあるたびに、いじめっ子がいないか、ハラハラしましたし、イジメを受けていたときは、早くクラス替えしてくれないかと願っていました。春の新学期を複雑な気持ちで迎えていました。
 今でも、気が弱い性格が災いして、ハラスメントを受けます。

 もし、あなたが、きみがイジメを受けて耐えられないのであれば、周囲の人に知らせましょう。相談となると大袈裟になるし、原因や事情を事細かに説明しなければなりません。イジメを受けているあなたが、きみがすることは、歯を食いしばって耐えることではありません。とにかく、先生、保護者、友達に知らせて、そのままにしないことです。そのままにイジメられていると、どんどんエスカレートして、ついには犯罪につながります。お金を奪うのは確実に犯罪です。虐めているのが子どもであっても、間違いなく犯罪です。嫌がっているのに、裸にして、写真にとってインターネットに流すのも、間違いなく犯罪です。こんなにも卑劣な犯罪は、これ以外、この世に存在しないでしょう。

 周囲の人にイジメを知らせて、救われるはあなた、きみだけではありません。イジメを続けている相手の子どもたちを救うことになります。犯罪にエスカレートしないうちに、思い留めさせることです。加害者として、犯人になって、一生辛い思いをするのは、虐めている側の子どもたちです。加害者としての劣等感が、さらに大きな犯罪に繋がります。イジメを周囲の人に知ってもらえることが、あなた・君自身だけでなく、虐めている相手、さらにはその周囲にいる人たちも救うことになります。今は、誰もイジメを単なる「子どものけんか」と見過ごしません。

大人の皆さんへ
 子どもたちがイジメを受けていることを受け留めてください。そしてこれ以上、イジメをさせないことです。

20:26:28 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 24, 2007

「十九の春」

 「ナビィの恋」の劇中歌として唄われた「十九の春」。Falconが沖縄にいた頃、知り合いの人が宴会でよく歌っていました。沖縄の俗謡として、今でもカラオケの歌集にも載っています。
 数年前、ネットで検索して、「十九の春」の本唄だったと言われる「嘉義丸のうた」を知り、レファレンスサービス演習や情報検索演習の問題に使っています。原曲を尋ねる問題シリーズで、ほかに「オー・シャンゼリーゼ」「マイ・ウェイ」などがあります。

 「嘉義丸のうた」は、朝崎郁恵さんの父親が作詞・作曲したとして、奄美諸島の加計呂麻島で歌い継がれていたらしい。

 その他、「十九の春」と同じメロディーでは、「与論ラッパ節」「与論小唄」など、さらに替え歌を含めたヴァージョンが存在して、もともとの原曲はどこにあるのか?

 

 今年の春、ジャーナリストだった著者・川井龍介氏が『十九の春を探して』を出版しました。Falconは以前から興味を持っていたことなので、今、読書中です。

 第二次世界大戦中、嘉義丸だけでなく、多くの日本の船舶がアメリカの潜水艦、魚雷艇の標的になって沈没した話はテレビの歴史番組などで知っていましたが、こんなにも悲惨な実態だったとは知りませんでした。この本を読んで、初めて知って、驚愕しました。軍人であろうと、民間人であろうと、その命の重さに変わりはありませんが、船の沈没で命を落とした民間人の中には、親族にも知らされなかったり、たとえ親族が知ったとしても、戦時中だったこともあり、口外出来ず、葬式もひそかに行なわれたそうです。さらに遺族に対して十分な手当もされないそうです。本来、日本政府は、いくら敗戦したとは言え、アメリカに対して、無差別な攻撃で民間人が犠牲になったことを訴えなければなりません。アメリカの公式文書にも撃沈した船舶の記録が残っているのですから、外務省と厚生労働省が正式に申し入れるべきです。詳しくは、この本を読んでください。「嘉義丸のうた」は、胸に迫る、辛い、悲しみに耐えられない歌です。

 さて、今、改めて驚いているのは「十九の春」は昭和50年に、バタヤンこと、田端義夫さんが歌ってヒットしたことです。この歌は、Falconが生まれるずーっと前、戦争直後に流行った歌と思っていました。田端義夫さんといえば、東海林太郎さんや藤山一郎さん、春日八郎さんとおなじ、Falconにとっては、昔の歌謡曲、つまり父や母の世代の「懐かしのメロディー」の人です。それが昭和50年、1975年 → 大阪万博の5年後です。森昌子、桜田淳子、山口百恵の「花の中三トリオ」が昭和48(1973)年にデビューした2年後です。何かの間違えかと思いましたが、沖縄で「十九の春」がレコーディングされたのが1970年代の初めですから、田端義男さんが唄ったのは、その後ですね。沖縄の本土復帰(1972年)の後だったのですね。意外にも、新しい歌でした。あっ、若者の皆さんには古ーい歌ですね。あ、あ、Falconも記憶に微かに残っていましたヨ!(先日、阿久悠さんが亡くなって、テレビでピンクレディー、山本リンダさんの歌、それから「また会う日まで」「白い蝶のサンバ」が流れたとき、思わず歌詞を口ずさんで、ハッとしてしまいました。困っちゃうなー!Falconは、まだまだ若いのに)

 さらに、驚くのは「十九の春」の原曲の一つとされる「ラッパ節」は明治時代にビゼーの歌曲「カルメン」の一部の曲をアレンジしたと言うのです。

 謎と思いは、浜の砂よりも尽きません。

02:09:38 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 22, 2007

グーグル・スカラーとサイニイ

 これまで学術論文を読むためには、大学図書館か、研究所の専門図書館、国立国会図書館へ行かなければなりませんでした。深夜に締め切り間近の論文の原稿をパソコンで作成しているとき、ふと、「あの論文を読みたい」と思っても、「明日の朝、図書館へ行くかあー」と諦めてしまいました。
 でも、諦めなくても大丈夫、日本国内の学術論文の約300万件を読むことができる国立情報学研究所のデータベース、サイニイがあります。

 国立情報学研究所のサイニイ http://ci.nii.ac.jp/ 

 「これで図書館へ行かなくても大丈夫!」とは言えません。件数が多いと言っても、網羅的に検索できるわけでなく、学術論文の多くは、実際に収録雑誌を見なければなりません。でも、これで、ある程度は読めます。いくつかの引用論文も読むことができます。便利になりました。

 グーグル・スカラーは学術情報に特化した検索エンジンのシステムです。グーグル・スカラーからもサイニイの検索ができます。

 グーグル・スカラー http://scholar.google.com/

 卒業論文の締め切りに追いまくられているとき、グーグル・スカラーとサイニイが天使のように手を差し伸べてくれます。

 雑誌論文を探すなら、国立国会図書館の雑誌記事索引です。

 雑誌記事索引 http://opac.ndl.go.jp/Process
 (ブログからはリンクできませんので、URLをコピーしてアクセスするか、国立国会図書館のトップページからアクセスしてください)

 最近では一般大衆誌の記事も検索できます。試しに「紅茶キノコ」「阿久悠」「松田聖子」で検索したら、検索結果が出てきました。
 一般大衆誌の記事は、大宅壮一文庫雑誌記事総目録で調べると良いでしょう。

01:29:21 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 16, 2007

漢字の間違いが多すぎる!

 最近、大学生のレポートだけでなく、小学校や中学校の先生のレポートでも漢字の間違えが多いのに気がつきました。

 一番多いのが、×「講議」→○「講義」
 なぜか、義にごんべんがつく。大学の書類を始終見ている大学生でも間違えている。時々、×「構議」というのもある。
 それから、×「不可決」→○「不可欠」
 「欠くべからざる」という意味だから、「議会で可決しない」では変すぎる。
 ×「専問」→○「専門」
 「専」の右上に点を打つ人がいます。「博」のつくりは、「専」とよく似ていますが、もともと別の字です。漢和辞典を調べてください。
 ×「玉石混合」「玉石混交」→○「玉石混淆」
 混合でも、混交でも意味は近いですが、間違えは間違え。
 ×「地域解放」→○「地域開放」
 「解放」は、奴隷や捕虜を解き放つときに使う。学校図書館の地域開放は問題が多いので、Falconは大反対。いろいろな理由があるけど、専任教員がいない状況で、事故がおきた場合、誰が責任を取るのか?それに、公共図書館が少ない地域で、学校図書館を公共図書館の代わりに使うと、公共図書館をつくらなくなります。「図書館」といえども、それぞれ目的が違うのだから、学校図書館の地域開放は反対です。銭湯で洗濯されたら、迷惑でしょ!それと同じです。えっ、「銭湯が少ないから、そんなアナロジーは通用しない!」失礼しましたあー。穴があったら、入りたい。

 字の上手・下手は、ともかく、相手に情報を伝える上で間違えないようにしたいですね。

23:05:45 | falcon | comments(0) | TrackBacks