March 18, 2007

パリで国際図書展はいかが?

 Falconはもうすぐフランスへ行きます。
 これからフランスへ行く人へ、ちょっと知的な旅はいかがですか。
 3月23日(金)から27日(火)まで、パリの南、ポルト・ドゥ・ベルサイユで国際図書展が開催されます。入場料は5ユーロ、出版関係者、書店関係者、図書館職員、26歳以下の学生・生徒、12歳以下の子どもは無料です。
 今年のテーマは「インドの出版界」。
 地下鉄12号線のポルト・ドゥ・ベルサイユ駅、地下鉄8号線のバラール駅が最寄駅です。
 観光もショッピングも楽しいけど、今度はちょっと変化のある旅を楽しんでみませんか。
 ボン・ヴォヤージュ!

23:43:04 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 16, 2007

ほしのふるまち

 今、コミックの原秀則著『ほしのふるまち』(小学館 第1部全4巻)を読んでいます。近年稀に見る、青春純愛マンガです。
 先日、Falconが訪れた富山県氷見市が舞台です。東京の進学校で落ちこぼれた男子高校生が、氷見ケ丘高等学校(県立氷見高等学校がモデル)に転校してきて、近所に住む同級生の女の子に、ほのかに恋心を懐く、かつての青春ドラマの王道をゆく展開です。(第3巻まで、読んだけど、全然、エロチックな場面は無い。勿論、期待してたわけじゃないけどね。文部科学省推薦漫画とも言いたくなるが、かといって、惹きつけられるものがある)
 ところどころに氷見市の風景が描写されて、ああ、ここ行った!と思わず、口走りそうになりながら、懐かしく思い起こして、読んでいます。もちろん、氷見を知らない人にも楽しく読めますよ。氷見に1度は行ったことのある人は、何倍も楽しく読めますけど。
 Falconが滞在したのは、たった2日間でしたが、情景が心に沁みて、主人公の東京へは帰りたくないという気持ちがよーくわかります。Falconが訪れた日は大雨でしたから、夜空は眺められませんでしたが、一度は星が降るような夜空を眺めてみたいです。「ここなら輝ける」と呟いてみたいです
 高等学校の図書館には、オススメです。
  

21:32:39 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 13, 2007

物語の役割

 小川洋子さんの『物語の役割』(ちくまプリマー新書)を読みました。
 3つの講演をまとめたもので、とても読みやすく、物語をつくる小川洋子さんの考えが丹精こめて、誠実に語られています。
 ただね、残念なというか、欲を言えば、取り上げるさまざまな作品が深刻なテーマのものが多いので、明るく楽しい、スカッと爽やかな作品も取り上げて欲しかったなあーと思います。
 人間の死、極限状態、悲しみと再生、失った恋への報われない思いというテーマのほうが、物語の題材になりやすいし、人の心を揺さぶり、思いを深くすることができます。明るく楽しい、知的興奮を呼ぶ作品も、必要なときがあります。
 取り上げられた作品の中でも、『ファーブル昆虫記』のスカラベ・サクレ(糞転がしの甲虫)の小川さんの語り口は、最高に活き活きとしていました。Falconも子どものころ読んで、感動して、虫を観察するのが大好きな少年になりました。
 どぶで取ってきたボウフラも飼っていたんですよ。腰をくねくねして、水面を漂う姿は、ユーモラスで可愛いんだから。尾のほうで空気を吸って呼吸しているんですね。蛹になると、茶色く変色して、オニボウフラと呼ばれます。この姿も、渋い貫禄がある。蚊になると、哀れっぽくなる。メスは血を吸い、オスは水しか飲まず、群れなして、蚊柱となって、メスとの交尾を待っている。性分だから、仕方ないけど、「ブーン」と音を立てて、人肌に止まって、血を吸うさまはスタイリッシュに見える。でも、叩かれて、つぶれる様は、悲しい。
 ああ、やっぱり、悲しい話になってしまった。

03:29:51 | falcon | comments(0) | TrackBacks

世界まる見え!テレビ特捜部で図書館ドッキリ

 3月12日放送の「世界まる見え!テレビ特捜部」で、図書館の目録カードのボックスを使ってのイタズラ・ドッキリ番組が取り上げられていました。リトアニアの番組で、利用者が目録カードが入っているボックスを引き出して、タイトルを見ながら検索して、そのボックスを引っ込めると、別のボックスが飛び出してくる仕掛けで、後でボックスを仕掛け人が押し出しています。おじいさんの利用者は、探している最中に、あっちこっちのボックスが飛び出してきて、かわいそうなくらいでした。でも、大笑いできましたよ。
 Falconは目録カードを使って、図書を探したことがあるので、懐かしかったのですが、日本では現在OPACが普及して、学校図書館でもコンピュータで検索できますから、最近の大学生、子どもたちは、あれが図書館だとは想像がつかないでしょうね。目録カード、うーん、なつかしいなーあ。
 これも昔ですが、Falconがパリにはじめて訪れたとき、図書館を改装したレストランに行きました。確か、モンマルトルの近くだったと思う。テーブルの横に目録カードのボックスがあって、目録カードが入っているのです。図書館好きのFalconは落ち着いて食事ができませんでした。注文したエスカルゴよりも、カードのほうが気になるのですよ。
 もし、今でも店があったら、行ってみてください。Falconが行ったときは結構安い値段でMenu(コース料理というより、定食かな)が食べられました。

02:58:37 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 10, 2007

富山県高岡市の図書館

 富山県高岡市へ行ってきました。
 高岡市は、コロッケ消費量の日本一で、コロッケで町おこしをしています。確かに牛肉コロッケと豆腐コロッケを買って食べたけど、おいしかったよ。
 市内の瑞龍寺は加賀藩二代目藩主前田利長の菩提を弔うために三代目前田利常が建立した。近くに利長公のお墓がある。
 高岡は銅器の町で、奈良の大仏、鎌倉の大仏と並ぶ、日本三大大仏の一つ、高岡大仏があります。夕方、見に行ったけど、目がくっきりとしていて、威厳があって、ありがたい印象でした。
 泊まっていた駅前のビジネスホテルと同じ建物に、高岡市中央図書館がありました。(図書館の上は、県立高校で、この高校の学校図書館はどうなっているのか、気になったけど、時間が無かった)3年前に開館したばかりの新しい図書館で、すべての図書にICタグが付けられて貸出はスムーズにできます。自動貸出機も設置されています。
 高岡市出身の藤子・F・不二雄にちなんで、図書館の中にはドラえもんコーナーがあります。
 高岡の駅前に、万葉の歌人・大伴家持の銅像が建っています。家持は国司として赴任して、この地でたくさんの名歌を残しました。氷見市へ向かう途中の伏木駅の近くに、万葉歴史館があります。展示も必見ですが、地下の図書室は万葉集に関する専門図書館で、図書館フリークには絶対見逃せません。万葉集に関する研究論文のコピーが、執筆者ごとに整理されて、研究者にとっては実にありがたい。こじんまりしている(cosyという英語の表現がぴったり)けど、いい図書館です。
 伏木駅の近くには、義経と弁慶が東北へ落ち延びるときに船出した「如意の渡し」があります。はるか立山連峰を望む雨晴海岸も義経伝説の舞台。高岡市は、万葉の時代から、義経、前田家、ドラえもんと歴史と文化が息づく町でした。
 
 Falconの目的は、氷見市の小学校の図書館を訪問することだったのですが、色々なところを見学して、たくさん勉強できました。
 このブログを書きながら、ウェブ検索して判ったのですが、コミック『ほしのふるまち』の舞台が富山県立氷見高等学校なんですね。きっとテレビドラマ化されて、氷見市は観光の目玉になるでしょうね。温泉があるし、寒ブリのおいしい町。藤子不二雄Aの出身地で、忍者ハットリくんの公園もあります。


00:58:56 | falcon | comments(0) | TrackBacks