ぶらぶらライブラリアン

犬に本を読んであげたことある？

　アメリカのユタ州・ソルトレイクシティで、ある日突然、元看護師のサンディが思いついたＲ・Ｅ・Ａ・Ｄプログラム。
　子どもたちが犬に本を読み聞かせる。犬はただ黙って聞いている。始めは「犬に本を読んであげたって、解るもんか」と反発していた男の子も次第に犬の柔順さに癒されていく。図書館で、小学校で、子どもたちは犬に読み聞かせするうちに、落ち着きを取り戻し、本を読む力だけでなく、学力も向上する。
　寝床でFalconは読み終わったとき、枕がグッショリ濡れるほど泣きました。こんなに感動したのは、「プロジェクトＸ」の盲導犬の話以来です。日本の図書館に読書介助犬が現れるのも、もうすぐでしょう。
　子供向けの児童書ですが、大人が読むべき本です。
　講談社が出版したのが、ちょっと驚きでした。