March 22, 2006

マンガと図書館

 なぜマンガを取り上げたかというと,もはや図書館にマンガが当たり前に置かれているからです。目黒区の中目黒駅前図書館では,少年マンガ雑誌を置いています。
 関係者の一部にはマンガの特質に注目しながらも,図書館に置くのは抵抗があるという人もいると思います。
 また,マンガ=暴力,セックス,俗悪と思っている人もいるかもしれません。以前,ある講演会で講演者が「日本のマンガは「女性」「少女」を暴力の対象,セックスの対象と扱っている」という暴論,極論を言っているのを聞いて呆れました。しかも,「メディアリテラシー」の専門家と名のって,暴論をのたまわったのです。メディアリテラシーの専門家なら,多角的に見る視点を持ってほしい。「女性」や「少女」を暴力の対象,性の対象として描くのは,マンガの一部です。Falconは,その講演者が「暴力,セックス,俗悪」ばかりのマンガしか読んでいないのかと,思いました。人前で語るときに,もう少し丁寧な説明をしてほしいと思います。
 あらゆるメディアには,人間が知りたい,見たい,聞きたいという欲望が反映されているのです。小説にも,暴力,セックス,俗悪と思われる内容があります。映画にもポルノもあれば,文芸大作もあれば,社会問題をえぐり,暴く内容もあります。

 学校図書館でもマンガを置くところがありますが,子どもたちが読みたがるから置くという考えには納得できない。かと言って,教科書に載っていたから,手塚治虫作品を置くという優等生的な考えにも与したくない。読書教材として,司書教諭が吟味をしたものであれば,マンガも必要ですね。
 学校図書館にマンガを置くと,授業中に読む児童・生徒が増えるという意見もあります。先生方に!マンガより面白い授業をすればいいのです。マンガより,つまらない授業をしないように,授業計画を大切に!

 石ノ森章太郎といえば,「サイボーグ009」「仮面ライダー」などが著名ですが,Falconは「佐武と市捕物控」が好きです。年齢がばれますが,子どもの頃,Falconは「佐武と市捕物控」が白黒アニメでテレビ放映されていたのを観ていました。結構夜遅くやっていたと思います。石ノ森作品としては,渋い作品です。実写ドラマもあったらしく,三浦友和さんと梅宮辰夫さんが演じていたそうです。市が太目だなあー。

 取り止めがなくなってきたので,おやすみなさい。

01:35:13 | falcon | comments(0) | TrackBacks