February 14, 2006
論理的に考えること
最近、ロジカル・シンキングとか、ロジックとか、論理的ということばを耳にします。「論理的」と言われると、難しいことだと、つい身構えていませんか?
さっきまで、ああでもない、こうでもないと、取り留めもない話をしていて、突然、「あなたの話は論理的でない」と言われたら、頭が真っ白になって、言葉が出ません。いっそ、「馬鹿」と言い切ってもらったほうが笑い返せる気がしますね。
論理的というのは、そんなに難しく考えなくても良いんです。
物事を関係づけること、その関係づけに意味をもたせることです。
たとえば、「空が曇ってきた」「今日は冷える」ということを組み合わせて、「雪が降りそうだ」と推し量ることが、論理的に考えることになります。
論理とは何か、それを明快に教えてくれた図書を紹介します。今でもひそかなベストセラーで息が長いなあと思っています。
野矢茂樹著『論理学』東京大学出版会 1994
野矢茂樹著『論理トレーニング』産業図書 1997(哲学教科書シリーズ)
野矢茂樹著『論理トレーニング101題』産業図書 2001
読みやすさから言えば、最後の『〜101題』をオススメします。ずばり言えば、接続詞(そして、しかも、しかしなど)の使い方から、論理的な考え方が学べます。最初の『論理学』は、やや難しいので、Falconも読みあぐねています。
小説や物語を読むときにも、論理的に、つまり物事を関係づける考え方が必要です。感覚的に理解するとか、想像力を養うとか、空を掴むようなことを、いつまでも言っている人がいますが、意味がありませんね。 [more...]
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falcon |
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