June 14, 2006

善意は人のためならず

 「情けは他人のためならず」という諺の正確な意味をご存知ですか。
 よく「情けを下手にかけて、甘やかすと、その人のためにならない。」と思われていますが、仏教から生まれた諺で、「情けをかければ、その人だけでなく、めぐりめぐって自分のためにもなる。だから、他人に情けをかけなさい」というのが本来の意味です。
 誰もが文句のつけようがない「善意」を盾にして、自らの欲望に気が付かないようにして、誤ったことを主張する人がいます。他人への「善意」はめぐりめぐって、自分のためにしているので、イチャモンをつけて欲しくないのでしょう。Falconは大人になりきっていません!から、うっかり、そういう人たちにイチャモンをつけます。Falconは、特に「子どものために」という善意を懐疑的に思っています。
 一般に人は克己して「他人のために」することはありません。かと言って、「滅私奉公」するほど、自分を大切にしないのも、良くありません。自分を尊重して、他の人たちも尊重する、成熟した市民社会に必要なことですね。
 えっ、一体、この記事は何を意味しているか。言わぬが花ですね。


01:54:41 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 10, 2006

プラド美術館展

上野・東京都立美術館で開催されているプラド美術館展へ
行って来ました。忙中閑あり、と言ったところです。

名作中の名作という作品は少なめでしたが、それなりに
楽しめます。

というのも、Falconはプラド美術館へ行ったことがあります。
今から、8年位前です。モロッコの港町タンジェから、
ジブラルタル海峡をフェリーで渡って、スペインへ。
アンダルシア地方から、首都マドリッドへ行き、
プラド美術館を半日たっぷり見尽くしました。
何と言っても、ベラスケスの「ラス・メニーナス(侍女たち)」は、
名画中の名画ですね。前に立つと、フェリーペ4世の宮廷の一室へ
紛れ込んで立ち寄ったような錯覚に陥ります。
ベラスケスとマルガリータ王女に見つめられている私がいる。
また、周りを取り囲む小人の道化たちの肖像は、王族たちの肖像よりも
圧倒的に印象に残ります。見た目の印象ですが、
画家は道化の一人ひとりを暖かく、しかも人間としての尊厳を重んじて
描いたと思います。その一枚が上野で展示されています。

今回の展覧会ではありませんが、
ボッシュの「快楽の園」と「七つの大罪」は高い航空運賃をかけて観る価値あります。

スルバランの聖人たちの肖像も、スッキリした構図で、
謎めいた暗示を与える事物が描かれていて、
絵画を読む楽しみを感得します。

ゴヤの作品も見逃せません。生涯の中で、さまざまなテーマを異なった画風で描いた画家は、ゴヤの他にいないでしょう。
虚栄に満ちた王族を描いた絵と、晩年に描いた一連の「黒の絵」。
「裸のマハ」「着衣のマハ」と「巨人」。

また行ってみたくなったなあ。 [more...]

22:41:00 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 06, 2006

血まみれの本

G.C.Wさん、コメントありがとう。

こんなことを夜遅く書くのは良くないと思いますけど、

Falconも、以前、大学の図書館職員をしていました。
同じ大学の医学図書館の人が言っていましたが、ときどき血が飛び散った本が返却されるようです。また、返却された本のページに、驚くようなものが挟まっていることもあるようです(あまりにも凄まじすぎて、ここには書けない)。
図書館では、何が起こっても不思議ではないのです。

01:23:18 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 03, 2006

本を洗う人

 かつて、S市立図書館のトイレで、本を洗う人を見かけたことがあります。
 公共図書館では図書にビニールカバーを貼り付けています。そこに水をかけて洗っていました。
 潔癖性だったのでしょうか?
 先日訪れた市川市立中央図書館では、図書を紫外線で殺菌する器具が置かれていました。また、ある図書館では返却された本をアルコール消毒するそうです。



09:31:06 | falcon | comments(1) | TrackBacks