December 22, 2005

Paris

年末になって,周囲が殺気立っている。
確かに自分に関してもやらなければならないことが多い。
それなのに,ぼやぼやしていると猫の手にされて,手を貸して,
「役立たず」と怒鳴られてしまう。
どうせ役立たずの猫の手ですから,叩かないでくださいと
懇願しても,「猫の手も借りたいから頼んだのに」と
睨まれては,猫は手も足も出ない。炬燵で丸くなっているしかない。

Falconはハヤブサだから,自由に冬の空を飛んでいたい。

このところ,本屋の店頭にはパリに関する本,雑誌が目につく。
女優の岸恵子さんのフォトグラフ本を手に取った。
パリの光景に岸さんの笑顔が良く似合う。岸さんはいつまでも
若々しい。しかも悠然として,揺るぎない大人の女性である。
フランスのパリも,長い伝統を保ちつつ,現代の感覚に敏感で,
悠然とした町なのだ。

今年,フランスは移民の暴動で揺れた。
Falconがパリの好きな街角は,北駅の近くのバスベス通りだ。
アラブ移民とアフリカ移民がひしめくパリの移民街である。
異国情緒と移民の人たちのエネルギーを感じる。
ここのカフェで飲むミントティーは,たまらなく美味しい。
移民の人はフランス人が嫌がる仕事でもきちんとする。
それゆえ,気位は高く怠惰なフランス人は
勤勉な移民を仕事を奪う存在のように思い,排斥したくなる。
不思議な心理状況である。部外者の日本人から見れば,
「フランス人もどんな仕事でもすれば」と思ってしまう。
どちらからも余計なお世話と言われるかもしれない。


02:51:12 | falcon | comments(0) | TrackBacks