May 25, 2015

QQML大会へ

 5月26日から29日までフランス・パリでQQML図書館大会が開催されます。図書館の活動を定性的・定量的に評価する研究に関する大会です。要するに図書館の研究大会です。学校図書館の発表が27日にあります。

 3日前にトルコの知り合いの先生から教えてもらいました。

 「定量的」は良いにしても、「定性的」は日本語としてわかりにくい。学問用語を考えつく人は、言語能力に秀でていない。それで、自分の言ったことが理解できない人を馬鹿にするから、始末が悪い!
 せっかくの機会ですから、TGVで明日、出かけます。

 久しぶりのパリだあ!

 メディアテック・フランソワーズ・サガンにも行ける。

19:08:37 | falcon | comments(0) | TrackBacks

フランスの《学校戦争》

 日本では全く報道されなかった《学校戦争》。今年の3月末から4月初めにかけて、国民教育省が2016年(フランスの新学期は9月)からのコレージュ(4年生中学校)改革を発表しました。さまざまな問題が含まれているのですが、毎年20%も発生している義務教育退学者対策が主眼です。外国語教育などに関しても問題になりました。
 フランスの義務教育は6歳から11歳までの5年制小学校、11歳から15歳までの4年制コレージュ(中学校)、さらにリセなど(中等教育後期課程、要するに高校)の第2学年(日本の高校1年生に相当)までです。日本の小学校から高校1年生までが義務教育に相当します。コレージュ、リセなどへ進学するとき、入学試験はありません。リセには普通科と技術科、職業科などがあります。大学進学を目指すには普通科に入学します。職業科などへはコレージュでの成績によって振り分けられます。
 日本のように大学まで進学して、「将来、何になろうか」って悩んで、卒業してしまい、「自分探し」を始めてしまうよりも、フランスはコレージュの成績で、将来の職業をある程度、選択するように仕向ける、当然と言えば当然で、義務教育を終えたら、社会人として行く手段を身につけるようにします。日本は大学生、はては30歳代になっても子ども扱いして、仕事選びをさせます。フランスの教育の基本は「社会人としての自立」です。
 ところが、毎年コレージュの卒業証書(ディプロム)を得ることなく退学する生徒が多い。そこでナジャット・ヴァロー・ベルカセム国民教育大臣が「知識を身につけて、よりよい将来を確実に」との方針を掲げて、教員の増員計画も発表しました。
 さらにラテン語・ギリシア語の義務化、第4学年からの外国語教育などを実施すると発表したところ、左右両陣営からの反発が続出。口火を切ったのは中道右派UMPを率いるサルコジ前大統領。一部の報道でにはヴァロー・ベルカセム大臣がモロッコ出身であることにケチをつけたとも。ヴァロー・ベルカセム大臣は30代で元気溌剌、チャーミングなマダムです。若者からも人気がある。さらにミッテラン政権時代に国民教育大臣を務めた社会党のラング氏までも反発。というわけで19日(火)に6あるいは7の教員組合が呼びかけて、教員のストライキ・デモがありました。政府の発表では約27%のコレージュ教員が参加したとあり、一方、組合の発表によれば50%の教員が参加したとの報道もありました。
 で、結局、ヴァルス首相「改革断行」の声明を発表して、情勢が沈静化。はっきりした数字は判明しませんが、賛成派も多く、懐疑的でありながら改革の内容を一部賛成する人も多い。
 というわけで先週は、フランスは学校戦争で大変な状況でした。
 で、世間の話題はカンヌ映画祭へ。。。

18:32:07 | falcon | comments(0) | TrackBacks

May 08, 2015

メディアティック・フランソワーズ・サガン開館

 メディアティック・フランソワーズ・サガンが5月16日に開館します。以前紹介した時、場所の名前にサンラザールがあったので、サン・ラザール駅の近くだと思っていました。誤りです、訂正します。10区のGare de l'Estパリ東駅の近くです。東駅からは数分です。東駅周辺は移民街が近いので、初めは怖い印象がありますが、これも国際都市パリの光景です。
 ここに「たのしいひととき」図書館の歴史的資料が集められました。もちろん一般資料の提供も行います。

 《悲しみよこんにちは》を片手に、パリで図書館めぐり、いかがですか。

13:54:44 | falcon | comments(0) | TrackBacks

May 07, 2015

フランスで理髪店に行った

 最大の懸案だった、理髪店問題。

 昨日、行きました。

 外国で理髪店に行くのは2度目です。思い起こせば20年くらい前に台湾の台北で理髪店に行きました。12月下旬というのに台湾は30度。日差しがきつく、日焼けし後に、髪を切ったら、額に赤と肌色の境目ができて困りました。

 で、大学院の授業の後、宿舎の近くの理髪店へ。
Falcon「初めてで、予約なしです」
Coiffese(女性の理髪師)「今すぐですか」
F「はい」
C「では、座って待っていて」
 3分もしないうちにマドゥムワズェルが現れて、シャンプーを始めました。
M「眼鏡を外してください」
F「はい。わかりました」
 洗髪の後は、ドライヤーもなく、髪の毛ビショビショのまま、マダムがカットしてくれます。
C「耳は出すのね。それで前に髪を切ったのは何時」
F「3月15日ごろ」
C「わかったわ、前髪は上げるの、垂らすの、右分け、左分け」
F「こんな風にたらしてください」
 以前に切った日付で、推測して切る長さを決める、職人の知恵とは言え、合理的!さすがデカルトとパスカルの合理主義の国、理論に基づく判断ですね。
 日本だったら、髭のカットや顔や額の産毛を剃ってくれますが、今回は無し。マッサージも無し。学生割引、10歳以下の子供の割引があります。日本にも格安店がありますが、お得な店が多いですね。パリの高級店ならば、もっと高いでしょう。
 髪は切り始めたら、あっという間、15分くらいでした。21ユーロ(約2700円)、顔の髭そりが無いにしても日本より安い。
 フランスは街中に理髪店Salon de coiffureが多くあります。女性用はFemme、男性用はHommeの表示があり、男女ともに対応する店が多い。女性専門、男性専門があります。日本みたいに理髪店と美容室の違いをガタガタ言わない。
 日曜日と祝日以外は開店している店も多い。
 次からは気軽に行けそうです。

11:26:59 | falcon | comments(0) | TrackBacks