June 29, 2011

彼が失ったもの

映画『ソーシャルネットワーク』を見た。
是非とも、見ておきたい映画だった。
テーマは私的な感じがして、スケールは小さい。映像は非常に魅力的だった。


20:37:19 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 27, 2011

水泳日誌:クネクネするバタフライ特訓

 いよいよ水泳教室も残すところ3回となった。
 前々回からバタフライの練習に入った。本来のコーチが大学生の元気のいいお姉さん(えっ?!Falconがいつも接している学生たちと同じ世代なの?!)で、彼女が教育実習へ行ってしまったので、代わりに笑顔がさわやかな若いイケメンのお兄さんがコーチしてくれている。
 毎回、クロールと背泳ぎの復習をしながら、バタフライのイルカ飛び、というか、水中で身体をクネクネしながら、泳ぐ練習をしている。この練習を始めたときは、身体をどうやって動かすのか、さっぱり解らなかった。

 コーチ:「上半身へ重心を移して、少し潜り、上半身が戻る勢いで、前に進みます」

 えー、そんなの無理、無理。第一、上半身に重心を移すって言ったって、水中では難しいですよ。上半身には肺があるし、上半身を沈めるためには、息を吐かなければ、沈まないし、ああ、もう駄目だあ、コツがわからないまま、時間がどんどん過ぎていきます。

 で、東京体育館のプールで3,000〜4,000メートル泳いだ後に、練習してみました。また、職場の近くの代官山のプールでも練習しました。

 「ねえ、ちょっと、代官山のプールで泳ぐだなんて、おしゃれじゃない、ずいぶん優雅なものね」

 ええ、でも、渋谷区のプールですけど。

 でね、コツがわかりました。お辞儀をするように、上半身を下へ向ければ良いんです。コーチは腕を伸ばして、腕を沈めるようにと説明してくれたのですが、手先を腰につけて、腕を身体の脇につけて、つまり、気を付けの姿勢で、クネクネとお辞儀をするように泳ぐと、前にぐいぐいと進みます。早く進み過ぎて、壁に激突して鼻と唇がひん曲がりました。
 で、昔、筑波大学で水泳を習ったときに、ドル平をやったので、試しに泳いでみました。これでも、上半身が上下する感覚がつかめました。
 えっ、ドル平って、わからないって。脚はドルフィン・キックしながら、手は平泳ぎのプルをします。バタ平は、バタ足をしながら、手は平泳ぎのプルをします。しかし、ドル平を練習しすぎると、平泳ぎのキックがドルフィン・キックになってしまい、煽り足になってしまいます。その点は気をつけなければなりません。
 ドル平をやり過ぎて、平泳ぎのフォームとキックが崩れたことがあります。

 ああ、水泳教室も名残惜しくなりました。

 今年は東日本大震災の影響で、プールの営業を控えるところが多くなっています。それに、海でも、海水浴場の中止が多くなっています。余震が起きて、津波が来るもの怖いしね。

 あ、8月にジャマイカとプエルトリコへ行きます。国際学校図書館協会とIFLAの大会があるんでね。カリブ海で泳ぐとするか。

 「そのために水泳教室へ行ってるんでしょ」

 まあねえ〜。

01:38:19 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 22, 2011

遊字典広辞苑

 突然ですが、「骨片波辺」って、何て読むか、わかりますか。そのまま読めば、見当がつくと思います。

 ピンポン! デンマークの首都「コペンハーゲン」です。

 では、「土耳古」は何でしょう。えっ? 「ドジコ」? 「ドジコ」はあなたでしょ!正答はトルコです。

 現代言語セミナー[著]『遊字典』角川書店 1986 (角川文庫)に収録されています。



 高田高史さんの『図書館で調べる』(ちくまプリマー新書)を読んでいたら、思い出して、本棚を漁ったら、出てきました。

 近代から現代まで、つまり明治時代から昭和時代までの文学作品の中から正式な表現でないけれども、心ひかれる漢字表現を8140語選び出して収録しています。

 「戦風」は何て読みますか?
 「センプウ? また、また、また、Falconさんって、本当は戦争が好きなんでしょ!」
 えっ、そ、そ、そんなことありませんよ。私は一貫して平和主義者です。戦争はどんなことがあっても賛美してはなりません。話がそれました。「そよかぜ」です。「戦ぐ」は「そよぐ」と読みますからね。

 じゃあ、「武良尻」は何て読むか、わかりますか?
 「なんか、BLっぽいよね。逞しい武士の良い尻でしょ!」
 な、な、なにを言っていんですか、変なこと言わないでくださいよ!
 「ちょっと待って、変なことを私に言わせているのは、あんたでしょ!ふざけないでよ!」
 そうでしたね。正答は「ブラジル」です。尻と思うから、あらぬほうへ話が行くのです。

 漢字から引ける逆引き索引があるとありがたいのですが、読みの五十音順になっています。ところどころめくって読むのには楽しい辞典です。
 で、こんな面白い辞典ですが、当然のことながら絶版です。
 ごめんね、ごめんね〜。

 「それって、栃木県出身のお笑いコンビのU字工事のオチネタじゃん」

 ね、「遊字典広辞苑」ってさ。

 「なんだ、それが言いたかったんだ。つまんね〜。『このごろ雨が降りますねえ、毎日、誰かの誕生日、ハッピー・バースデイ・つゆ(梅雨)ー』のほうが余程、面白いよ」

 お後がよろしいようで。

00:30:43 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 20, 2011

機転を利かせること

 最近、忙しいというか、気持ちが行き詰まって、倦怠感が募っている。東日本大震災の影響で、大学は4月に2〜3週間ほど休講したところが多い。もう前期、春学期が後半、いよいよ大詰めの終盤になって、急に7月から節電対策を実施するので、さらに休講にする大学も少なくない。休講という大胆な策にならなくても、定期試験をやめて、授業時試験に切り替えてほしいとするところもある。
 先生たちも、学生たちも複雑な心境になる。大学の授業が減るのだから、学生たちにとっては内心うれしいかもしれない。その分、試験やレポートの評価が厳しくなる可能性も少なくない。その不安は残る。先生たちとしては、講義内容を十分に学生たちへ伝えきれないという、いかんともしがたい不満が残る。本来15回はしなければならない講義を、10回、場合によっては9、8回で終えなければならない。しかも、4年生で教育実習へ行っている連中は、わずか3回か、多くても5回程度で、試験、またはレポートに臨む。
 確かに、被災地や、放射性物質の汚染を避けて避難所で生活している人を思えば、大学教員が呑気で、寝ぼけたことを言っていると思われても仕方ない。

 休講措置はしなくても、節電はできるはずだ。冷房をしなければいい。窓を開けて風通しを良くして、教室の照明も半分にすればいい。

 それに冷房の設定温度は、毎回トラブルの原因になる。
 「先生、寒すぎます!」と1人の学生が言うので、設定温度を上げると、今度は「暑い!」と文句を言う学生が現れる。体で感じる温度は人によって違う。そんなことに気遣いながら、講義をするのも馬鹿馬鹿しいが、冷房の設定温度が講義評価アンケートに反映されて、教員の評価が悪くなることがある。謂れのないことで叩かれるのは理不尽なことである。
 いっそのこと、冷房なんて無いほうが良い。昔は、冷房がない教室で汗をたらして、勉強した。熱中症にならないように、水分の補給をすればいい。

 つい、普段の不平不満が爆発して、書こうと思ったことを忘れてしまうところだった。
 今、高田高史著『図書館で調べる』筑摩書房(ちくまプリマー新書;160)を読んでいる。もう少しで、読み終わるところだ。図書館で調べることの極意が述べられていて、1行読むたびに納得して、頷いてしまう。中学生、高校生でも、わかりやすく書いているので、そんなに時間をかけなくても理解できるが、頷きながら読むので、頷く時間が長くなって、読む時間が長くなる。
 気になるのは「分類番号」を使っている点で、「分類記号」として、手間をかけて説明してほしかった。

 昔はデーターベースを検索すると言うと、物凄く難しかった。第一にコンピュータが身近に無かったし、コンピュータが使えても、海外のデータベースを使うために通信費、電話代がかかった。
 今はインターネットのおかげで、誰もが簡単に情報検索できる。
 それでも、専門分野の情報となると、誰もが調べられるわけではない。インターネットでは調べられない情報もある。

 大学で、あるいは司書講習などで、教えていると、受講生のほとんどが課題とした問題の中の言葉だけで検索しようとしている。著者の高田さんによれば、「イメージを膨らませる」ことであるが、受講生のほとんどができない。たとえば、「那覇から粟国島まで行くにはどうしたらいいか」という問題が出たら、「粟国島」がわからなくても、「那覇」から「沖縄」のことだなあと連想できそうなものだ。ところが、それがまったくできない人が多い。司書・図書館職員を志す人なら、そのくらいの常識が働きそうなものだが、呆れ返ってしまうほど無能というのに等しい。それでも、「那覇」とキーボードで入力して、沖縄のことだと気がつくはずだが、それでも検索に工夫を加えようとはしない。最終的には、自分では考えず、先生が答えを示すのを待っている。それで、答をなかなか言わないと、悪い先生として糾弾する。
 要するに、情報検索をするにも、図書館で本をさがすにも、コツは機転を利かせて、あるいはイメージを膨らませて、別の言葉や工夫を加えて、何かしてみることである。何もしないで、誰かがしてくれるのを待っていたら、司書・図書館職員として失格である。

 嘆かわしいことに、大学の司書課程を受講する学生も、司書講習にやってくる受講生も、半分くらいがほとんど図書館を使わない人で、「図書館のことが知りたくて受講している」人たちである。なので、「先生から教わらないことはやらない」。なにしろ、「書架とは図書館の本だなです」と説明すると、わかったことに感動するレベルの人が受講生に多い。わからないことを責めるつもりは無いけれど、もうすこし図書館のことを知って、常識程度の知識で機転を利かせてくれたならと、高田さんの本を読んで、嘆息している。

 まあ、図書館職員をめざすなら、高田さんの本を読んで、図書館へ行って欲しいと、梅雨空を眺める日々である。

02:08:25 | falcon | comments(0) | TrackBacks

June 15, 2011

学校図書館しんごカ年計画で、図書チュウニュー!

 平成18年度から平成23年度まで続いている学校図書館図書整備新5カ年計画は、今年度で終了する。公立の義務教育諸学校の学校図書館の蔵書を整備するために、5年間で総額1000億円の地方交付金措置が取られている。公立の義務教育諸学校とは、公立の小学校、中学校、中等教育学校の前期課程、特別支援学校の小学部、中学部である。
 東日本大震災で大変な時期である。被災を受けた地域では地方交付金が国から支給されても、優先的に学校図書館の蔵書を供給されることがないだろう。でも、こういう時だからこそ、学校図書館の蔵書を増やすべきだと思う。被災した学校の中には、学校図書館の蔵書が津波で流されてしまった学校もある。学校図書館が避難所となっているところは、そろそろ少なくなっているだろうが、一時期は学校図書館が避難所として使われて、本来の機能が回復できていないところもあるかもしれない。

 平成24年度以降はどうなるのだろうか。通常国会の会期中に、決定するだろうか。気にかかる。

 しんごカ年計画で、学校図書館に図書チュウニュー!となってほしい。

08:03:07 | falcon | comments(0) | TrackBacks