September 23, 2008

北海道の蜻蛉日記

 北海道から帰ってきました。
 天候に恵まれて、快適な滞在ができました。最後にちょっぴり夏の疲れを癒すために温泉へ行ってきました。一方で、台風や豪雨で被害にあわれた方へお見舞申し上げます。
 まだ、日中暑さが残っていますが、朝晩は秋冷を感じます。蝉の鳴き声もさすがに耳にしなくなりました。夕方近くなると、アオマツムシの鳴き声が街路樹から聞こえてきます。やっぱり、今年も鳴きはじめました。
 各地で赤トンボが見られると思いますが、北海道でも赤トンボが飛んでいる姿を見かけました。一口に赤トンボと言っても、さまざま種類があり、よく見かけるトンボでも、ナツアカネとアキアカネがいます。そのほか、リスアカネというかわいらしい名前のアカネトンボもいれば、ヒメアカネ、エゾアカネ、ノシメトンボなど、ざっと20種類くらい日本にいるそうです。
 たまたまですが、北海道へ行く前に、近所の図書館で借りた『トンボ入門』は、ワクワクしながら、あっという間に読めました。



 そういえば、アリから始まって、モンシロチョウ、トンボと最近、昆虫の本にハマっています。

 北海道で羽の先が茶色い模様のあるトンボを見つけました。おそらく赤トンボの仲間のようですが、胴体は赤くありません。写真に撮っておけばよかったと思い返しています。『トンボ入門』の図版で判断すると、コノシメトンボだと思います。それほど大きくなく、余り赤くないので。
 もし、トンボの種類がわかったら、コメントください。9月16日ごろ、中空知地方で見かけたトンボです。
 それらのトンボは「おつながり」しながら、空を飛んでいました。『トンボ入門』で初めて知ったのですが、オスが胴の先端でメスの頭と胸の間をむんずとつかまえて飛んでいる姿を見かけます。今まで交尾と勘違いしていましたが、交尾をする前の「おつながり」という状態なのだそうです。つまり、ハネムーン。たしかに「おつながり」では、交尾とは言えません。

 トンボによく似た昆虫で、ウスバカゲロウがいます。トンボよりかは、弱弱しく飛びます。でも、一見すると、トンボとほとんど見分けがつきません。トンボよりもノロマなので、「薄馬鹿下郎」と思っていましたが、言葉を切る位置が間違っていました。薄羽カゲロウなんですね。ウスバカゲロウの幼虫は、アリジゴクです。擂り鉢状の巣で落ちてきた蟻を襲う恐ろしい獰猛な幼虫です。さらさらとした乾いた砂地にいますので、見つけてみてください。

 カゲロウという昆虫は別にいます。以前、京都の宇治川へ行ったとき、川から沸き立つように大発生したのを見たことがあります。カゲロウと言えば、はかない虫です。成虫になってからは長くは生きられません。とはいえ、息を吸えば、鼻や口に入りそうなくらい大発生すると、そのはかなさに未練はありません。

15:47:44 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 19, 2008

北の大地からパート2

北海道は低気圧が通過したようです。台風の影響はなかったような青空が広がっています。
被害を受けた地域の早い復旧を祈っています。



17:39:18 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 18, 2008

北の大地から

北海道にいます。
台風の影響が少しずつ出てきました。
新たな出会いと静かな別れ。今年の秋が澄みきった空気に満ちてきました。



23:09:26 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 12, 2008

動物行動学のデータベース

 T大学で情報検索について教えていました。
 難問奇問を出題したので、受講生を苦しませる結果になりました。それでも、多くの受講生の方から「試験がなければ、楽しい講習になったのになあ〜」と好評を頂きました。短い間でしたが、拙い授業にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

 一応、人文・社会・自然科学の各分野から硬軟取り混ぜて出題したはずですが、受講生の中には、もっと硬派な、難しい問題を望む声がありました。たしかに、ちょっと軟派な問題が多かったですね。「世界で最初に販売されたDVDのソフトウェアは何か」という問題は、数日前、「笑っていいとも」のクイズで出題されたばかりでした。とは言えども、私の問題は1ヶ月くらい前から用意していましたので、たまたま同じ問題がテレビで出題されました。正直、驚いています。えっ、答えですか?検索してみてください。すぐ判るはずです。
 難しい問題を出せば、怒るくせに、受講生の一部の人は好き勝手なこと言っています。まあまあ、多くの人が楽しかったと言ってくれたので、疲れも吹き飛びます。

 さて、現在、モンシロチョウに関する本を読んでいます。



 これは実に面白い。同じ著者が子供向けに書いた本は、すでに絶版になっているようです。絶版になった本は、図書館で借りてみると良いでしょう。モンシロチョウの生殖行動を動物行動学の分野から考察したもので、イモムシ・ケムシが嫌いな著者が語るモンシロチョウの観察実験は極めて傑作です。キャベツ畑でモンシロチョウの幼虫アオムシを捕まえて観察していた子供のころを思い浮かべて読んでいます。

 講習で紹介できなかった動物行動学の動画情報のデータベースがあります。MOMOと言います。生き物が嫌いでない人は、ぜひご覧ください。本当は講習で紹介したかったのですが、嫌いな人も多いと思って、わざと避けたのです。虫とか、生き物を嫌悪する人も多いのでね。
 Falconはゴキブリとか、ナメクジ、ミミズは全然平気です。ちょうど夏から秋への季節の変わり目なので、蝶や蛾の幼虫が道端に落ちているときがあります。踏まれたりすると可哀想なので、捕まえて近くの木の小枝に戻してあげます。尺取り虫なんか、可愛らしいものです。そうそう、これからはカマキリの産卵が見られますね。楽しみです。

 日本十進分類法の説明で、虫の話をするから、受講生たちに嫌われます。ボウフラの話に夢中になるからね。そういうときは、ムシしてください。そういえば、今日は湿気が多くて、むし暑い。
 「下手なダジャレは、よしなシャレ」
 お後がよろしいようで。。。。。。。


21:43:25 | falcon | comments(0) | TrackBacks

September 10, 2008

もったいない図書館

 先週、矢祭町もったいない図書館へ行ってきました。
 上野駅から常磐線の快速、普通電車を乗継いで、水戸駅から水郡線で東館(ひがしだて)駅へ、片道約4時間の旅でした。福島県矢祭町は茨城県との県境にあります。のんびりとしたオーソドックスな日本の初秋の光景が広がるなかに、図書館があります。列車の窓から、「矢祭町もったいない図書館」が見えました。駅からは徒歩で3分ほどの近さです。

 入り口の建物は公民館です。入って右奥が図書館です。もともと体育館(武道場?)だったそうです。寄贈された図書が予想外に多く、閲覧室のほかに書庫にも蔵書が収蔵されています。書庫は2階建てで、集密書庫が4箇所あります。

 購入は一切せず、寄贈される図書を受け入れている図書館です。館長さんの話によると、現在の蔵書は42万冊を超えるそうで、一応、原則として寄贈は受け入れていないそうですが、最近3年間に刊行された図書で状態のよいものを受け入れているそうです。同じタイトルの図書が重複した場合は、町内の分館、学校図書館に配置しているそうです。

 寄贈される図書が文学に偏ってしまい、どちらかといえば、自然科学の図書が少なく、蔵書の分野の偏りを何とかしたいと館長さんがおっしゃっていました。

 基本的な方針が寄贈書を受け入れるので、雑誌・新聞の購読がありません。新聞は、とりあえず、当日分を町役場から持ってくるようです。
 寄贈される図書を受け入れる方針と、新しい図書、雑誌、新聞を受け入れられない問題。なかなか解決できない難しい課題がありますね。

 帰りの電車を待っていたら、駅舎の壁に3センチくらいのアマガエルが6匹、体を縮ませて休んでいるのに気がつきました。円らな瞳がとてもかわいらしかったです。
 往復約8時間の電車のたびでした。

23:40:03 | falcon | comments(0) | TrackBacks