ぶらぶらライブラリアン

今日、渋谷で

　今日（1月30日）、渋谷の地下鉄の改札へ向かう階段で、私の目の前を降りていていた学校帰りの少女が躓いて壁にぶつかりました。かなり大きな音がしたので、地下街を歩いていた人たちが心配そうな顔をして、少女の周りに集まってきました。
　少女の顔から血は出ていなかったので、見た目は大怪我ではありませんでしたが、冷やすためのタオルを調達する人もいて、何人もの人が面倒見ている様子でしたので、私はその場を離れました。
　殺伐とした都会とも言われますが、暖かく助け合う人たちもいます。
　久しぶりに人のやさしさを信じたい気持ちになりました。

　ちょっと気になるのは、階段が急勾配で、少女に限らず、とても危なく感じました。渋谷、新宿には、こうした階段が多いので、気をつけましょう。

僕僕先生

仁木英之著『僕僕先生』新潮社

昨年秋に出版されて、人気を集めているファンタジー文学です。
正月、読みつづけて、先々週くらいに読み終わりました。
仕事もしない学問もしたくないダラダラした生活を送る超ニートの青年が少女の姿をした仙人に魅せられて、中国各地を旅しながら、奇妙な妖怪たちと出会う話です。なんと、時の皇帝、玄宗の宮廷まで上がりこんじゃうです。そうそう、時代は唐代です。派手な面白さはないけれど、ほのぼのとした雰囲気が心地よい作品です。
高校生にはお薦めです。勿論、大人も楽しめます。
冬で寒くて、やる気が起きないときに、良いですよ。僕僕先生が調合する薬がほしい気もしますが。

情報探索術

関口和一著『情報探索術』日本経済新聞社（日経文庫）
昨年（2006）１２月に出版されました。内容は探索術というよりも活用術です。図書館について触れてほしいと望みたいところですが、図書館を使う余裕のない会社員のために書かれた本ですから、仕方ありません。それでも情報活用術のコツがつかめます。読み逃しなく。