March 27, 2006

仙台へ

只今、新幹線はやてに乗って、仙台へ向かっています。
東京を発つときは、桜が3分咲きで春爛漫の陽気でした。
仙台の桜はまだでしょうか?
春はウキウキしますね。



13:21:22 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 23, 2006

外国=アメリカ?

 先日,メディアリテラシーに関する勉強会に出席しました。
 色々と勉強になることが多かったのですが,講演の中で,「諸外国のメディアリテラシー」に関する話がありました。
 「諸外国」というので,世界の色々な国の実情が聞けると思って,期待していたら,挙がったのはイギリス,カナダ,アメリカ,ニュージーランド,オーストラリアで,他のヨーロッパ諸国,ロシア,アジア,アフリカ,中南米などは一言も触れられませんでした。挙がった英語圏の5カ国は「メディアリテラシー教育の先進国」であるので,その他の国については特に触れることはないとの説明で,講演の後で「中国,韓国は取り組んでいるが大きな成果がない」と添えられただけでした。「英語が通じて,訪れたのがオーストラリアなので,そこが中心となって」,「つまりは私の管見でして」と言い訳されたのですが,それなら,初めから「諸外国」なんて大それたことを言わずに,「英語圏のメディアリテラシー教育」とか「メディアリテラシー教育先進国の事情」とか,題すれば問題なかったと思います。

 いまどき,アメリカ中心のグローバルスタンダード主義を受け売りされて,「外国=アメリカおよび英語圏」と思っている日本人はどれだけいるでしょうか。せいぜい,偉そうにしているテレビのコメンテーターや知識人ぶっている評論家ぐらいでしょう。戦争大好き,利権大好きのヤブ(藪)大統領に率いられている国でしょう。他の英語圏の国々も,アメリカに追従しているだけでしょう。アイルランドとか南アフリカは英語圏でも異なっていますけど。(Falconは,ヤブ大統領を嫌っていますが,アメリカ文化の奥深さに惹かれています)

 むしろ,メディアリテラシーの専門家,研究者なら,「外国=アメリカおよび英語圏」という従来の日本人の固定観念に疑問を持つべきです。

 アジア諸国の中でも,シンガポールやマレーシアはメディアリテラシー教育に熱心な国ですし,フランスやデンマークなどでもメディアリテラシー教育に力を入れています。

 メディアリテラシーを研究する人は,もっと広い視野を持ってほしいですね。

18:05:26 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 22, 2006

マンガと図書館

 なぜマンガを取り上げたかというと,もはや図書館にマンガが当たり前に置かれているからです。目黒区の中目黒駅前図書館では,少年マンガ雑誌を置いています。
 関係者の一部にはマンガの特質に注目しながらも,図書館に置くのは抵抗があるという人もいると思います。
 また,マンガ=暴力,セックス,俗悪と思っている人もいるかもしれません。以前,ある講演会で講演者が「日本のマンガは「女性」「少女」を暴力の対象,セックスの対象と扱っている」という暴論,極論を言っているのを聞いて呆れました。しかも,「メディアリテラシー」の専門家と名のって,暴論をのたまわったのです。メディアリテラシーの専門家なら,多角的に見る視点を持ってほしい。「女性」や「少女」を暴力の対象,性の対象として描くのは,マンガの一部です。Falconは,その講演者が「暴力,セックス,俗悪」ばかりのマンガしか読んでいないのかと,思いました。人前で語るときに,もう少し丁寧な説明をしてほしいと思います。
 あらゆるメディアには,人間が知りたい,見たい,聞きたいという欲望が反映されているのです。小説にも,暴力,セックス,俗悪と思われる内容があります。映画にもポルノもあれば,文芸大作もあれば,社会問題をえぐり,暴く内容もあります。

 学校図書館でもマンガを置くところがありますが,子どもたちが読みたがるから置くという考えには納得できない。かと言って,教科書に載っていたから,手塚治虫作品を置くという優等生的な考えにも与したくない。読書教材として,司書教諭が吟味をしたものであれば,マンガも必要ですね。
 学校図書館にマンガを置くと,授業中に読む児童・生徒が増えるという意見もあります。先生方に!マンガより面白い授業をすればいいのです。マンガより,つまらない授業をしないように,授業計画を大切に!

 石ノ森章太郎といえば,「サイボーグ009」「仮面ライダー」などが著名ですが,Falconは「佐武と市捕物控」が好きです。年齢がばれますが,子どもの頃,Falconは「佐武と市捕物控」が白黒アニメでテレビ放映されていたのを観ていました。結構夜遅くやっていたと思います。石ノ森作品としては,渋い作品です。実写ドラマもあったらしく,三浦友和さんと梅宮辰夫さんが演じていたそうです。市が太目だなあー。

 取り止めがなくなってきたので,おやすみなさい。

01:35:13 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 20, 2006

JAPONフランスのBDとマンガ

 マンガは,今や英語でもフランス語でも,通じます。
 日本のマンガ文化は世界のサブカルチャーになっています。

 「JAPON」はフランスのマンガ作家と日本の漫画家のアンソロジーです。

 日本では,フレンチコミックと言われていますが,フランス語ではBande dessinee(バンド・デシネ→eアクサン・テギューが入力できない)と言います。略してBD(ベーデー)とも言います。「タンタン」はベルギーのエルジェ作のBDです。

 フランスのBDの多くが,albumという大判のハードカバーです。albumは,文字通りアルバム写真集のことですが,フランス語では大判のハードカバーの絵本のことも意味します。BDにはソフトカバーもありますが,大判で,日本のコミック本,つまり新書本と同じ大きさのものはありません。
 2003年川崎市民ミュージアムで開催された「フランスコミック・アート展」は興味深いものでした。このとき販売された図録は,フランスのBD入門と言えるほど充実しています。

 「JAPON」のBD作家の一人ニコラ・ド・クレシーは,フランスでは売れっ子です。「天空のビバンダム」は架空都市ニューヨーク・シュル・ロワールに上陸したアザラシを主人公に繰り広げられる悲喜劇を描いています。2003年の頃,日本ではちょうど「タマちゃん」ブームでしたので,面白かったです。

 日本ではなかなかフランスのBDを入手しにくいのですが,東京ではフランス語の書籍を取り扱っている欧明社(飯田橋),アート系の洋書を扱っているロゴス(渋谷・パルコ)などで買い求められます。 [more...]

23:29:56 | falcon | comments(0) | TrackBacks

March 10, 2006

断背山

ブロークバックマウンテン≪断背山≫を見てきました。
うーん,切ない思いで一杯になる映画でした。
山の光景が美しい。自然の美しさを見るだけでも,価値があります。
群れなす羊,川のせせらぎ,流れる雲,夕闇に包まれて焚き火。
心を通わす青年たちよりも,愛が報われない妻たちの立場になって観ると,味わい深く観られる。
主人公を演じるヒース・レンジャーは終盤になるに従い,
重厚な演技を見せてくれます。

時代設定として,エイズが蔓延して影を落とす前に,映画が終わったのが良かった。

アメリカにこんなに美しい自然が残っていたのかと思っていたら,
ロケ地はカナダでした。やっぱねー。いくらワイオミングでも,
あそこまで雄大な自然は無理だよ。

台湾出身監督のアン・リー≪李安≫は,「ウェディング・バンケット」を見たとき,女性監督と紹介されていたので,なるほどねーと思った。ところが,アカデミー賞監督賞受賞の記事を見たら,やさしそうな小父さんでした。英語でアンと言えば,女性と思われたのですね。

久しぶりに良い映画を見ました。



00:04:27 | falcon | comments(0) | TrackBacks