December 26, 2005

大人が読みたい児童書

寒い日に,心も身体も温まる本が読みたい。
そんな時,茂市久美子作;こみねゆら絵
『こもれび村のあんぺい先生』(あかね書房)を読みました。

こもれび村の診療所へやってきた
あんぺい先生と森の仲間たちとの心温まる交流。
だけど,ちょっと不思議な仲間たち。
疲れた大人が心をストレッチできる物語です。
たっぷり温まりますよ。

子どもには,まだ早いと,言い張れる児童書です。

20:11:32 | falcon | comments(0) | TrackBacks

December 24, 2005

地元の図書館

久しぶりに地元の図書館へ行きました。
知り合いから指摘を受けて,日本経済新聞12月21日の
学校図書館支援センターの記事を読みに行きました。

記事で,学校図書館に住民の有償ボランティアを導入すると,
書いてあったけど,確かに住民の協力は必要,だけれども,
司書教諭という資格を持った教諭を配置したのだから,
司書教諭を学校図書館へ積極的に関わらせる体制をつくるのが
大切だと思います。ボランティアは,意欲だけが頼りで,
就業管理はできません。そもそも,ボランティアは
お金もらったら,ボランティアではなくなります。

新聞のコーナーは,おじさんたち,お兄さんたちが
たくさんいた。Falconもその仲間だから,すぐに
その雰囲気の中に溶け込めました。
新聞コーナーに,なぜか女性の姿がなかったのが気になります。

たくさん本はあるけど,あまり読みたい本がありません。
今,絶版になっている本で,新聞で紹介された本が読みたい。
図書館と書店の中間みたいな存在があると良いのですが,
貸し本屋とか,ブックオフみたいな新古本屋みたいでもない,
読みたい本が,ひょいっと手に取れる,
読みたいと思わせてくれる,買いたい時には売ってくれる
そんな贅沢な図書館があるといいのです。
家の近くにほしい。

18:28:20 | falcon | comments(0) | TrackBacks

December 22, 2005

Paris

年末になって,周囲が殺気立っている。
確かに自分に関してもやらなければならないことが多い。
それなのに,ぼやぼやしていると猫の手にされて,手を貸して,
「役立たず」と怒鳴られてしまう。
どうせ役立たずの猫の手ですから,叩かないでくださいと
懇願しても,「猫の手も借りたいから頼んだのに」と
睨まれては,猫は手も足も出ない。炬燵で丸くなっているしかない。

Falconはハヤブサだから,自由に冬の空を飛んでいたい。

このところ,本屋の店頭にはパリに関する本,雑誌が目につく。
女優の岸恵子さんのフォトグラフ本を手に取った。
パリの光景に岸さんの笑顔が良く似合う。岸さんはいつまでも
若々しい。しかも悠然として,揺るぎない大人の女性である。
フランスのパリも,長い伝統を保ちつつ,現代の感覚に敏感で,
悠然とした町なのだ。

今年,フランスは移民の暴動で揺れた。
Falconがパリの好きな街角は,北駅の近くのバスベス通りだ。
アラブ移民とアフリカ移民がひしめくパリの移民街である。
異国情緒と移民の人たちのエネルギーを感じる。
ここのカフェで飲むミントティーは,たまらなく美味しい。
移民の人はフランス人が嫌がる仕事でもきちんとする。
それゆえ,気位は高く怠惰なフランス人は
勤勉な移民を仕事を奪う存在のように思い,排斥したくなる。
不思議な心理状況である。部外者の日本人から見れば,
「フランス人もどんな仕事でもすれば」と思ってしまう。
どちらからも余計なお世話と言われるかもしれない。


02:51:12 | falcon | comments(0) | TrackBacks

December 17, 2005

怒りんぼの図書館職員

あまり怒ってばかりいたので,
「イタリアの噴火山」とあだ名のついていった人がいる。
19世紀の大英博物館の刊行本部(図書館部)で大活躍した
アンソニー・パニーツィである。イタリアの小貴族の家に
生まれて,青年期に政治結社にかかわり,イギリスに亡命
した。やがて,大英博物館の職員になり,頭角をあらわす。
最大のライバルはマッデンで,運営をめぐり熾烈な戦いに
火花を散らした。利用者のカーライルとは,深刻な対立に
なる。その一方で,熱血漢。先のあだ名はイタリアが火山
国であることに因んでいる。
大英帝国時代を生きたイタリア人らしい人物。
生きていたら,会って見たい。死んで,あの世で祖父母の
次に出会いたい人物。
猪首のずんぐりした,もみ上げと鋭い視線が印象的な人物。


02:12:26 | falcon | comments(0) | TrackBacks

年の瀬は「交わして」

今年もあっという間に年の瀬。
年の瀬,クリスマス,大晦日,正月なのに,
なぜか,町の人が怒っている。
パチンコ屋さんの前を通ろうと思って,
出てくるサラリーマン風の客がかばんを大きく振ってきたので,
ぶつかりそうになった。
たぶん,なけなしの金を使い果たしたのだろう。

ラーメン屋で,隣の客が,「ビールがまだか」と騒ぎ,
「ビールのサーバーが壊れて」という店員の言い訳に
言葉尻を捕らえて,ねちねちイヤミを言ったり,
怒鳴ったりしている。結局,店長が機転を利かせて,取り寄せた
ビン生で,客がありつけて,一件落着。

Falconは,高校時代,体育で剣道を無理やりさせられた以外,
武術をしたことはないが,相手がムキになって怒ってきたら
「かわす」しかない。お互いで戦っても,無駄である。
自分がムキになって怒れば,負け。相手が迫ってきたら,
よけて,転ぶのを待つしかない。

 以前,NHKの番組で,沖縄のユタさんが,神がかりして,
悪霊の言葉で,憑依した人へ,これまでの障りを詫びる場面で
「ハイ,ハイ,私が悪かったー」と独特の節回しで歌っていた。
あの節回しが忘れられない。この節回しなら,怒る気もしない。
(この節回しがブログで再現できないのが残念!)
怒っている人がいたら,かわすか,「ハイ,ハイ,私が悪かったー」
と歌ってみよう。

どうせ,この世は浮世。短い人生,怒って過ごすよりも,
楽しいことをして,満足して生きたほうが得だと思う。


01:34:32 | falcon | comments(0) | TrackBacks